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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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レインボー・アクロス・ザ・スカイ(11)

ユソンの不在・・・その理由
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「もう、良いのですか!?」
「ああ、お前も、良いのか」
片膝をついたヒジュンの横で、立ち上がった気配を感じて目を開け、指を解いたユソンは、上を見上げていた。
「はい・・・毎年、ありがとうございます」
「ふ、お前に礼を言われる事では無い・・・親として・・・だ・・・それに我々は、旧暦でチェサ(法事・祭祀)を行うからな・・・新暦の様に毎年決まった日でも無いし・・・動いていく日付にやきもきするよりも、決まった日にここへ来るんだ・・・慰めにもなるだろう・・・お前も忘れる事無く、訪れてやれ」
目の前を行き交う車の群れを見つめながら、頷いたユソンに少し遠くを見つめながら肩を叩いたヒジュンは、胸に抱えていた中折れ帽を頭に乗せた。
「さぁ、じゃぁ、美味いものでも食って帰るぞ!」
踵を引いて後ろに立っていた妻へ手を差し伸べ、左手に妻と右手に孫と間に立つヒジュンは、どちらへとも無く声を掛け車へ促した。
「なら、タットリタン!!」
「・・・アメリカ迄来て韓国料理か・・・」
車へ向かう軽い足取りに見上げた視線は、後ろへ流されユソンに目を向けるヒジュンは、頭に手を乗せている。
「ふふ、ハルモニの味ばかりじゃぁ、飽きます!」
くすぶる思いを胸に秘め、頷くユソンは、明るい返事をした。
「あら、ミニョssiのお料理を食べられなかった仕返しかしら」
クスっと笑ったヒジュンの妻が、ユソンを問質している。
「ふふ、そうです!昨日は、タットリタンだったそうですよ!食べたかったです!」
「おい、おい、お前は、バンドの練習に行ってるんじゃないのか」
近くに止めていた車の助手席のドアを開けたヒジュンに妻が頭を下げ、後部ドアを開けたユソンが楽しそうに笑った。
「あはは、お弁当目当てです!」
「確かに何を食っても美味いな」
運転席に回りながら、応えているヒジュンは、息子の事故現場となった道路を見つめて、頭と瞼を軽く下げ、声にはならない言葉を発している。
「あら、あなたまで!そんな事をおっしゃるなら、ごはんを作るの辞めようかしら」
「おい、おい、俺の分は、辞められたら困るぞ」
乗り込んだ運転席でエンジンを掛けながら、拗ねた口調の妻の手を握ったヒジュンは、ニ三度軽く叩く様に触れて頷いた妻にまた頷き返した。
「僕も困りますよ!ハルモニには、ハルモニの良さがあります!」
クスクス笑ったヒジュン夫妻にユソンが、後部シートから身を乗り出している。
「ふふ、冗談ですよ」
走り出した車の中で、遠ざかる花束に振り返って十字を切ったユソンは、また指を組み瞳を閉じていて、そんな姿を横目で見ていたヒジュンの妻もまた十字を胸に描いて運転席を見た。
「あなた、帰国は、どうされるのです!?」
「ああ、予定通り、一週間位、こっちに残る!ギョンセと打ち合わせをしてから帰るからな」
前を見据えて、ハンドルを握るヒジュンは淡々と応えている。
「そうですか、では、ユソンと先に帰国しますわね」
「ああ、明日、空港まで送るぞ」
「ファン・ギョンセssiと会うのですか」
夫妻の会話を聞いていたユソンは、また身を乗り出している。
「ああ、なんだ・・・興味があるのか」
バックミラー越しにヒジュンがユソンの顔を見た。
「ええ、リンの・・・ハラボジでしょう」
「そうだ、世界的な指揮者だぞ」
「ふーん・・・リンは、やっぱり音楽の才能に恵まれているのですね」
頷きながら、シートに沈んだユソンの声音にヒジュンが、少し驚いている。
「何だ・・・珍しいな、お前だって音楽をやっているんだから、大して、変わらないだろう」
「そう、ですけど・・・やっぱり、あの歳で、あの表現力は、少し羨ましいです」
「表現力!?」
「ええ、この前、リンが、歌ってくれたんですけど・・・テギョンssiの歌ともミニョssiのともまた違うというか・・・真似も、していましたけどね」
思い出し、外を見つめ、笑顔を零すユソンにヒジュンも笑みを浮かべた。
「以前聞いた時は、テギョンの真似だったなぁ」
「ええ、ユンギヒョンの教室で・・・あの時とは、また違う音を出してました」
「ほぉー、それは、俺も聞きたかったな」
感嘆を漏らしながら含んだ笑みを零したヒジュンにユソンが、運転席を見つめ、外へ視線を移しながら訊ねている。
「ハラボジは、誰かの歌を作っているんですか」
「ああ、まだ、内緒だがな」
不満そうに少しだけ剥れ、黙ってしまったユソンにバックミラーへ視線を流したヒジュンは、クスクス笑い出した。
「お前もギターを弾けるんだから、作曲でもしてみたらどうだ!?」
「それは、目の前にあんなに才能のある奴がふたりもいるんですよ・・・ジュノは、同い年だし、少し、気後れします」
「お前に足りないのは、負けん気か」
「そうですわね・・・」
ユソンとヒジュンの会話に頷く妻とアメリカで、ほんの一時の出来事だった。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「ねぇー、アッパー!次ー、いつー!?」
「次!?」
「うん!次の練習!」
終わりにしようというテギョンの一言で、A.N.Jellの練習も子供達の練習も終わりを迎え、片付けを始めたテギョンの後ろをチョコチョコ付いて回っているリンは、机の前で止まったテギョンの後ろに立ってかくれんぼでもする様に振り返るテギョンから体を隠す事を楽しんでいた。
「練習、といっても・・・な、お前達、個人でしている練習は、ここ以上だろう」
動き回るリンにピタリと動くのを止め、ジュンシンの方を見たテギョンは、また後ろで動いたリンに素早く体を捻るとその体を捕まえて抱き上げた。
「そうなの!?」
「さぁ、俺は、いつものレッスン時間だけだぞ」
シンセサイザーの鍵盤を綺麗に吹き上げ、その上に布を被せて、頭を下げるジュンシンを初めこそ、大人達は、驚いて見ていたが、見慣れてきた光景に感心を以って微笑んでいた。
「うーん、僕も弾きたい時に弾いてるだけだよ・・・練習なんてしてないもん」
テギョンに抱かれて、けれど、唇を突き出してリンを見たテギョンは、相変わらず首に腕を回すリンに重いと唇を突き出している。
「おい、おい、あのお子様達は、俺達の苦労を何だと思っているんだろうね」
「お子様だから、あれで良いんじゃない!?遊びなんだよ・・・」
片付けをするよりは、一仕事を終えて、食べる事に忙しいミナムが、お菓子の箱を抱えてジェルミのドラムに寄りかかっていた。
「リンのギターは、どうなの!?」
スティックでミナムを追い払う様に突いたジェルミは、シヌを見た。
「ああ、あれで、結構、弾けるんだよな・・・まだ小さいから、早い音は無理だけど、テギョンがしっかりアレンジを加えてる」
少しだけ小声で、ジェルミに応えるシヌは、ギターをケースに仕舞うと壁際に立てかけて、テギョンの居る机に向かった。
「へー、自分のお子様には、甘いんだな」
「ああ、でも、その代わり、それが出来なかったら、出さないと言ったらしい」
「でも、出来ているんだろ」
「先生が、優秀なんだろ」
「ユンギssiか」
「はは、俺とユンギとテギョンだろ」
戻って来たシヌの手にはお茶とジュースのペットボトルが握られ、ジュースは、ジェルミの手に渡されている。
「そっか、ヒョンも教えてるのか」
ペットボトルの蓋を開けながら、テギョンを見たジェルミにリンが、にっこり笑ってテギョンの腕を叩いた。
「アッパはねー、全然教えてくれないのー」
「!!おっ前、聞こえてたのか」
ジェルミのジュースに手を伸ばそうと首だけ振り返っていたミナムが、驚いて向き直っている。
「うん!アッパはね、俺の特別だから、練習は見てやるって言ったの」
「・・・それって教えてるって事じゃないのか!?」
「ううん、聞いてるだけ」
「!?聞いてるだけぇ!?」
ミナムの持っているお菓子の箱に手を伸ばすリンにしゃがみ込んだミナムが、どれが良いかと中を見せた。
「うん・・・アッパは、ギターは、教えてくれないのー」
棒のついた長いキャンディを取り出したリンは、ジュンシンを振り返りもう一つ同じ物を取り出して、ジュンシンに向かって差し出すと、ミニョが、帰り支度をしていたジュンシンの背中を押した。
「ふ、ん、俺より上手い奴等が教えてるんだ、俺が教えるよりも的確だろう」
「そうなのー!シヌヒョンとユンギヒョンの方がねアッパより上手なのー」
テギョンを見て、ニヤリと笑うリンに不遜なものを感じたらしいテギョンが、水を飲みながら近づき、リンの頭に手を乗せている。
「耳が良いって・・・」
「怖いだろ」
テギョンにそんな事を言えるリンにジェルミが、驚きながらシヌを見た。
「アッパじゃなくて良かったかも・・・・・・」
「はぁ!?お前からこんなのが生まれる訳無いだろう!」
寒そうに両手を腕に回したジェルミに呆れた表情のテギョンは、目を細めている。
「そんなの解んないじゃないかぁ!」
膨れたジェルミにお菓子に顔を突っ込んでいたミナムが顔をあげるとテギョンに向かってニターリと悪そうに笑って見せた。
「・・・・・・なっんだよ」
「いや、なぁ、ヒョン、俺の子達も優秀だぜ!って、事は、つまりさぁ、ヒョンじゃ無ーくーて!」
テギョンに指を向け、その指をリンの顔に向けたミナムにリンが両手を上げている。
「オンマとミナムがねー優秀なのー!」
「あるかっ!!」
大きな声でミナムの尻馬に乗ったリンにテギョンが、呆れている午後の一時だった。

 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


今日も親ばか炸裂でした( *´艸`)やっぱりテギョンにとってリンはかわゆいのです( *´艸`)


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