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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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レインボー・アクロス・ザ・スカイ(9)

「お前も・・・食うのか・・・」
だだっ広い練習室のその隅で、広げられたレジャーシートの上にティータイムセットを広げ始めたシヌに水のボトルを持って突っ立っているテギョンは、首をぎこちなく傾けながら訊ねていた。
「ん・・・当たり前、どう見たってお前とリンだけで食いきれる量じゃない!そうだろ!ミニョ!」
テギョンを見上げて、笑みを浮かべ、吹き出しそうな口元を抑えながら、ミニョに訊ねたシヌは、リンに手招きをしている。
「はい!皆さんの分も作ってきました!沢山食べてくださいね!」
次々と籠から出されるお弁当箱をミニョは、嬉々として床に並べ、テギョンは大きく舌打をし、リンは、シヌの肩を掴んで膝を跨いでいた。
「ユソンは!?」
「今日は、ソンベが、送って来れないから、休むって言ってたぞ」
ジュンシンの問いかけにシヌが答え、ムスッとしたテギョンは、ミニョとシヌの間に割りこんでいる。
「えー!アッパが、お迎えに行けば、良いのにぃー」
テギョンに肩を押され、横にずれたミニョは、ほけっとして座り込むテギョンを見上げたが、ミニョを見たテギョンは、尖らせた唇を開き、ミニョに噛み付くような仕種を見せ、目をむいたミニョが、顔を逸らして頬を抑えた。
「そんな訳に行くか、それに大事な用事かもしれないだろう」
「そっか・・・うーん、じゃぁ、良いやー!
ジュノヒョーンごはん食べたらー、ふたりでやろう」
「ああ、良いぜ、どっちが、歌う!?」
「一緒に歌ってみろ」
頬を抑えたまま、何をしたかと塞ぎこんでいるミニョにギロリと瞳を向け、ぬっと手を差し出したテギョンは、慌てて箸を探したミニョと子供たちに顔をあげ、シヌは、リンを膝に抱えて黙々と食事を始めている。
「「一緒!?」」
「ああ、メインを決める!が、ツインって手もあるからな・・・」
「「ツインーーー」」
「ああ、そうだ・・・お前達のどちらも歌唱力だけは、あるからな・・・」
思い掛けない事を言うテギョンにリンが、不思議な顔をした。
「アッパ、何、考えてるのー!?」
「お前達にとって、良い事だよ」
「ほうなの!?」
ミニョの作ったタットリタンのタッパーを持ち上げて、振り返ったリンの口に鶏肉を一つ放り込んだシヌが、辛味に顔を歪めたリンに笑いながら答えている。
「ああ、お前達にとって、最高のステージにしてやる」
「おいっ!まだ出すかどうかも決めてない!!」
シヌの言葉に今度はテギョンが、予想外という反応を示し、視線を交えると静かに睨みつけた。
「そんな事もないだろう、ミニョもだけど出演させる気満々だろ」
「そうなんですかっ!!!もう、決定!?」
「チッ、まだ、決まりじゃ・・・」
「子供相手に辞めとけ・・・がっかりさせる事も無いだろう出れるよ・・・それだけの実力も認めてる」
テギョンの渋い顔などお構い無しのシヌは、リンの頭を撫で、膝立ちで身を乗り出したジュンシンとテギョンの肩に手を乗せて身を乗り出しているミニョに苦笑を漏らしている。
「チンチャー(本当)!」
「ああ、けど、練習、もっと頑張ろうな」
振り返ったリンに閉じた指先を翳し、ピックを握る形を作って見せたシヌに舌を出したリンが、くるんと瞳を回して微笑み、大きく頷いた。
「うん」
「やったー!ユソンにも早く教えてやろうぜ」
ジュンシンが、右手を突き出してリンとタッチを交わしている。
「ふふ、忙しくなりますね」
「・・・・・・お前・・・判っているのか」
「ふぁい!?」
低い呻る様な声音のテギョンにチヂミを口に入れたミニョは、齧った口をそのままに顔を向け、そのあまりに間抜けな顔つきに目を瞬いたテギョンは寒くも無いのに肩を震わせふるふる首を振って、ミニョの額を押しやった。
「ん、早く飲み込め!良いか!これが、決定事項って事はだな!リンの衣装!!どっちにするかをまず話あうべきだろう!」
「どっちって、えっ、オッパは、どっちが良いのですか」
上向いた顔が、ごくんと食物を喉に通し、満足そうなミニョにシヌが、笑いながらお茶を差し出している。
「どっちってお前・・・・・・」
「それを決めかねてるから、テギョンは、話さなかったんだろ」
「僕のせいなのー」
振り返ったリンに首を振ったシヌを見ていたテギョンが、溜息を吐きながら水を持ち上げた。
「ったく、お前・・・ファン・リンとして、出演する気持ちは、ないんだろう」
「えっ、うん、無い!!よー」
「そうなのですか!?」
「うん・・・だって、僕、アッパみたいになりたいけど・・・歌手になりたい訳じゃぁないもん・・・・・・」
唇を動かしながら、リンに訊ねるテギョンは、ミニョと顔を見合わせ、溜息を交えて首を振り、きょとんとしながらふたりを見ているリンもまた首を傾げている。
「じゃ、じゃぁ、何になりたいのですか!?」
思い込んでいた事とのずれに僅かに動揺を見せたミニョが、リンをジッと見つめ、ミニョと視線を交わしたリンは、ニパッと笑った。
「解ーんない!まだ決めてないもーん!」
「ふっ、とりあえず、俺とミニョと三人で同じステージで歌いたいって、それだけだよな」
「うん!」
にっこりテギョンに笑いかけるリンは、シヌの差し出したジュースを受け取り、ジュンシンも受け取っている。
「まぁ、それだけにしても・・・努力は、認めてやる」
「歌だけなら、どっちでも良いんじゃないの!?」
「あん」
「えっ、えっと、だって、俺達って、歌だけでしょー!他に演出とか、あるん・・・ですか」
苦悩に水を差す様なジュンシンの言葉が、テギョンの眉間に皺を寄せた。
「いや、演出というか・・・三人で歌うなら・・・どうするか・・・と」
「そうだな・・・明確なのは、三人で立ちたいって事だけか・・・」
神妙な顔つきで俯いたテギョンとシヌにごはんを口に入れたミニョとリンとジュンシンが、ふたりを見つめて、首を傾げ、ミニョと目があったリンは、手招きをされてシヌの膝から下りている。
「何か・・・会議みたいですね・・・」
リンをひざに抱いたミニョが、ジュンシンと顔を見合わせ小声で囁くと、頷いたジュンシンも上目遣いでテギョンを見ていて、ミニョの膝の上で、食べたいものを指差したリンにミニョが、笑ったその時、賑やかな声が、部屋に響いたのだった。

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いつもありがとうございます(^_^)バレンタインPごちそうさまでしたぁo(^▽^)o

byアメーバピグ

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