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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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レインボー・アクロス・ザ・スカイ(3)

薄暗がりを流れる映像は、晴れも雨も時に曇りや虹、神秘的にヴェールを育む霧を映し出し、不釣合いな表情と釣り合う表情とフィルムの向こう側のそこだけは、季節も場所も、映し出されていく人物の年も時間も止まっている。
数限りなく、流れていく映像と写真に食い入るように見入っているリンは、時折、大きな歓声を上げて喜び、ジッーと見入っては、感嘆を漏らし、手元に小さな灯りを点けて、書き物をしているテギョンの袖を引っ張っては、顔を見合わせていた。
「見たことの無いやつ、ばっかりだよー」
「まぁ、そう、だろうな・・・ミニョが、復帰を決めなければこんな風に使う事も無かったからな・・・」
書き込む手を止めたテギョンは、リンの嬉しそうに綻ぶ顔を見て、笑顔を零し、映った映像に注釈を加えて、リンを喜ばせたり、悔しがらせたりしている。
「それって、僕には、見せなかったって事ー」
「まぁ、そういうことだな」
不満そうに唇を突き出したリンにまた鉛筆を動かし始めたテギョンは、唇の端だけで笑って、前を向いた。
「ずるーい!アッパ!!一人で見てたんでしょー」
「ふん、俺は、映像じゃなくてもここに、しっかり刻んでる!」
リンにギロリと瞳を向けて、ふふんと鼻で笑ったテギョンは、鉛筆で頭を左手で胸を抑えて、少し上半身を張り出している。
「まだ、他にも持ってるでしょー」
「当たり前だろ!こんなの微々たるものだ」
「それも見たいよー」
お願いと手を併せて、足を引き、椅子に正座したリンは、テギョンを見上げ、何気無く隣を見たテギョンは、その姿にぎょっとすると視線を逸らして目を瞬かせ、目を見開いて、またリンに視線を戻し、目元を細めて、首をゆっくり傾け、テギョンの後を追う様に同じ方向に首を傾げたリンの姿に、慌てて首を振るとリンの額を押しやりながら息苦しそうに首に手を当てた。
「きっ、機会が、あれば見せてやるっ」
「機会は、作るんだもん!見せてくれないとアッパのお部屋、荒らすー」
「止めろ!それに見せたくてもミニョの許可がいる」
チッと舌打をしたテギョンにミニョに似た表情では無く、上目遣いで唇を突き出して、テギョンとよく似た表情で剥れたリンは、むーっと横を向いている。
「何でー!?」
「さぁな、お前に見られたくないんじゃないか」
どこかほっとした表情で、小さく溜息を吐いたテギョンは、軽く頭を振りながら、リンを見ていて、映像の切り替わりにまた笑顔に戻ったリンは、にっこり微笑んだ。
「そんな事、ないもーん」
映し出されるミニョとミナムの年若く、抱き合ったミニョをくるくる回しているミナムのじゃれあう映像に両手を上げて喜び、僕もと手を前に突き出して、スクリーンの中で微笑んでいる双子と同じ顔で、テギョンを見ている。
「ふっ、後で、ミニョに聞いてみろ」
「そうするもーん」
テギョンにあげた手を下に降ろされながら、笑ったリンに頷いて薄く笑ったテギョンは、次の映像の切り替わりで、画像を止め、そこに映っているミニョを暫く考え込む様に見つめると手元のノートの上で鉛筆を動かした。
「ねぇ、アッパー、これって、PVに使うの!?」
「いや、新しいのを撮るけど・・・曲も全部は、決まっていないからな・・・それにミニョの衣装もそうだし、お前達のもまだだろう」
夏のコンサートとその後に向けてテギョンのお役目が、まだまだ増えそうな午前中のお仕事だった。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「どう!?と・・・言われましても素敵な、曲、ですね」
「そう!でしょう!俺もね、そう思うんですよー」
「インスツルメンタル・・・です・・・か」
「いえ、詩は・・・まだ、つけていないんです・・・」
事務所の駐車場に止められた車の前で、ミニョと話し込んでいたユンギは、ミニョの作ったお弁当を持って、つまらなそうにしているジュンシンに微笑むと先に行けとポケットからカードを取り出して渡し、顎をしゃくった。
「スペードの新曲ですかぁ」
カードを受け取って、ミニョに後でと手を振って駆けて行くジュンシンを笑って見送ったミニョは、思いついた様に手を併せ、最近国内でスペードが、出したアルバムを聞いていると話を始め、それにユンギが、照れながら礼を述べている。
「いや・・・ああ、スペードの曲調とは、敢えて、変えました」
「そう、ですね・・・でも、ユンギssiの曲!ですよ、ね」
「ええ、俺が作りました・・・歌って欲しい人が、いて」
ミニョを見下ろしてその瞳を真っ直ぐ見たユンギに相槌を打とうと微笑みかけたミニョの表情が真顔に変わり、首を傾げると瞳をくるんと回してピタリと止まった。
「えっ!?」
「すみません・・・テギョンには、話してあったんですが、出来たら聞いてやると言われてて、でも・・・なーんか良い詩がね、浮かばなかったので・・・なんかヒントが無いかなぁと思って・・・」
「わっ、たし・・・ですかぁ・・・」
自分を指差して、きょとーんとしているミニョは、少し頬を染めたユンギをまじまじと見ている。
「ええ、ヒジュンソンベも作っていらっしゃるでしょう、それに触発されたというか・・・俺も、あんまり、他人には書かないんですけど、貴女になら、歌って欲しくて・・・」
「わっ、嬉しい!あっ、でも・・・歌え、るでしょうか・・・」
困った様な照れた様な表情を浮かべたミニョは、恥かしそうに俯いて復帰したばかりでと笑った。
「大丈夫ですよ、テギョンが付いてるし、それで、貴女なら、どんな恋が、お好みですか!?」
「恋、ですかぁ・・・」
ぽやーんとした顔で首を傾げるミニョにユンギの顔が、一瞬緩み、首を傾けそうになったが、慌てて視線を逸らし、宙へ苦笑を漏らしている。
「ええ、テギョンとの恋でも良いですよ」
閉じた瞳を宙で開け、息を吐いて、気合を入れ直し、ミニョに向き直ったユンギは、人差し指で唇に触れて考え込んでいるミニョをやっと直視した。
「恋・・・は、オッパとしか、した事が、無いのです・・・でも、そうですね・・・明るい恋が、出来たら良いですかね」
「明るい恋ですか!?」
俯いて、照れた様にふふと笑ったミニョのふわふわ揺れる頭を見つめながら問い返したユンギは、不思議な表情を浮かべている。
「ええ、わたしとオッパの思い出は、明るい事も勿論沢山ありましたけど、ほとんど」
言葉を切ったミニョは、くるんとユンギに背中を向けて、その先を紡ぎ、ミニョの背中を見ているユンギは、僅かに揺れる肩に不思議な顔をしながら、首を傾げた。
「オッパが、作品にしてしまわれたので・・・」
消え入りそうな声は、風にかき消されそうな程小さく、けれど、向かい風は、ユンギに言葉を届けている。
「ああ、やっぱり、そうなんですね・・・」
「はは、オッパの気持ちも判るので、全部好きですけどね」
小さな声で頷きながら笑ったユンギにまた向きを変えたミニョも頷いて満面の笑みを浮かべた。
「そう、ですか・・・やっぱり・・・変化って、そういうことかぁ・・・判りやすい奴だったんだなぁ」
頷きながら、口元を隠したユンギは、堪えた笑いと小さな呟き同時に漏らしていて、笑っているユンギに少し前に身を乗り出したミニョは、目を瞬かせている。
「何ですかぁ!?」
「ああ、いえ、こちらの話・・・です」
乗り出したミニョのあまりの近さに不意を付かれ、身を引いたユンギは、口を結んで手を振った。
「ユンギssiの恋は、どうなのですか!?」
「俺・・・ですか」
「ええ、スペードの曲にも恋はありますよね・・・」
「あっ、ええ、まぁ・・・俺の想いが詰ってますからね」
「なら、明るい想いもあったんじゃないですか」
にっこり笑って、首を傾けたミニョに更に挙をつかれて表情を無くしたユンギは、拳を口に当て視線を彷徨わせ、暫くすると頷いている。
「ヒントになりました!?」
「ええ、じゃぁ、俺は、仕事に戻ります!ジュンシンの事を宜しくお願いしますね」
「はい!夕方、お迎えにいらっしゃるんですね」
「ええ、練習を頑張るように言ってください!」
車に乗り込んで、ウィンドウ越しにミニョを見たユンギは、それからと前置きをすると、テギョンにもとニヤリと笑い、明日会いたいと伝えてくれと言って、去って行ったのだった。



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