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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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サークルオブエンジェルズ──スノードール!?──

とある午後の練習室。
携帯片手に落ち着きの無いテギョンを尻目に顔を見合わせた三人は、音の打ち合わせを装って、ジェルミのドラムの前に固まると会話を始めていた。
「なぁ・・・何、だよ・・・あれ・・・」
「戻ってきてから、ずっとあの調子、だよ・・・ね」
「あの携帯・・・何が、写ってるんだ!?」
朝からクリスマスコンサートに向けた練習を始め、音併せも一段落して、各自パート練習をしている間に作業代の前で鉛筆を構え、譜面を取り出して、アレンジを加えていたテギョンが、着信を知らせた携帯を持ち上げて、驚いた表情を浮かべると暫くそれとにらめっこをしていたが、チッという派手な舌打ちと共に立ち上がって、携帯を操作しながら練習室を出て行き、戻ってきてからずっと、頭を抱える様に画面を見ては、溜息を吐き、唇を噛締めたり、明らかに苦い顔をして集中も出来ていないことが窺える。
「ねぇ、ミナム、聞いてみてよ!」
小さな声で、叩いたドラムの上でスティックを回してみせながらジェルミが、ミナムの顔を見ると、しかめっ面をしたミナムは、首を振って、持っていた譜面で口を隠した。
「やだよっ!あんな顔をしてるって事は、どうせまたミニョかリン絡みだろう・・・触らぬヒョンに祟り無しだぞ!」
テギョンに背中を向け、降ろした譜面をシヌの前に差し出して、ここがと指を指して、けれど、テギョンに判らない様に振り返っているミナムは、小刻みに首を振っている。
「そういえば、今日、ふたりは、来ないのかな!?」
ミナムの差し出した譜面に視線を落としながらやはり顔をテギョンに向けて、背中に回したギターのネックを掴んだシヌが、ああと素っ気無い返事を返しながらミナムを見た。
「教会に行ってる、明日さ、中山聖堂のクリスマスパーティなんだ・・・けど、ミニョの奴、取材が入ったんだよね・・・それで、行けないかも知れないから、寄付とか玩具持って今日、行って来るって・・・ついでにクリスマスの買い物もしてくるって、言ってたけど・・・」
「お前、随分詳しいな・・・」
「え、ああ、うん、ヘイと一緒なんだ・・・その取材が、ヘイとミニョの特集で・・・打ち合わせも兼ねて、出かけて来るって、今朝、言ってたんだけど」
「ユ・ヘイとミニョか・・・子供達も一緒か!?」
「もしかしてさぁ」
シヌの呟きにジェルミが、スティックを立てると頷いたシヌが、指を立てている。
「あり、える、かもな・・・」
「買い物って、どこ・・・」
「ヘイに電話して聞いてみようか」
「チッ!!だめだ!!!」
ミナムが携帯を取り出すと同時にカランと机に鉛筆を放り出す様に置いたテギョンが、譜面のファイルを閉じ隣に置いてあったPCの蓋も閉じるとカタンと椅子の音をさせて立ち上がった。
「なっ、何・・・」
恐る恐る振り返ったミナムが、テギョンを見ると首を妙に傾けたまま動かしたテギョンが、瞳だけを動かして三人に次々視線を移し、前を見て肩を数回動かしている。
「今日の練習は、終わりにするぞ!!音合わせを続けるなら続けろ!俺は帰る!」
「えっ、帰るってヒョン!ミニョ、来るんじゃないの」
「来ない!迎えに行って、そのまま帰る!!!」
携帯を掴んでスタスタと扉に向かったテギョンは、じゃぁなと言って軽く手を上げ部屋を出て行った。
「あっ、ああ、そうなんだぁ・・・気をつけてねー」
ぽかんとしたジェルミが、既にいないテギョンの背中に声をかけ、携帯を耳に当てたミナムとシヌが顔を見合わせている。
「ミナム・・・!?」
「出ない・・・よ」
どうすると顔を見合わせた三人は、無言で楽器や譜面を定位置に置き、テギョンに続いて片付けを始めシヌを先頭に練習室を後にしたのだった。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「あら、ミナムから・・・どうしたのかしら」
ショッピングモールの一角で、行きつけの店のフィッティングルームの前に置かれたベンチに腰を降ろし隣に双子を座らせて携帯を眺めているヘイが、ミナムからのメールを確認し始めた頃、フィッティングルームのカーテンが開いて、ミニョとリンが、そこから出てくると、中に備えられた鏡を少し離れた位置から見つめていた。
「ねぇ、オンマぁ・・・アッパに怒られない!?」
「う・・・ん、そう、ですね・・・ちょっと・・・」
スカートの裾を摘んで上半身を左右に動かし後ろを向いて少し屈んだミニョは、うーんと首を傾げ、床にしゃがみ込んでミニョの脚を見ているリンと視線を併せている。
「これって、絶対ミナムの趣味だよー」
ミニョの膝の位置から上を見上げているリンは、何か違うと言いながら被っている帽子で片目を隠した。
「あは、は、私も、そう思います・・・」
「ヘイおばちゃんが着たら、似合うけど・・・」
立ち上がって、すぐ傍にいるヘイに視線を移したリンは、携帯を見ているヘイの前に行き、違うでしょとミニョを指差している。
「そ、うねー、ファン・テギョンの趣味では、無いかもね・・・」
「僕の趣味でもないのっ!!」
携帯を見たまま、少し視線を上げ、ミニョの姿を見て、また携帯を見たヘイにリンが、少しだけ不満そうな声を出した。
「あら、小さいくせに生意気を言う様になったわね」
くるりと映像が落ちた携帯を手の中で握り直し、視線をリンに移して、その顔を覗き込んでいるヘイは、組んだ脚に肘を乗せて顎を支え、にっこり笑っている。
「だぁってー、あれって、絶対ヘイおばちゃんの格好だもん!」
「そう、かしら・・・ふふ、そうかもね・・・ミニョには、短い!?」
「短すぎるのっ!!」
まだくるくると鏡に向かって左右を確認し裾を引っ張っているミニョを指差したリンは、大きく首を振った。
「チッ!ファン・テギョンみたいな事を言うわね・・・」
「だぁって、あれ、アッパが見たら、絶対怒るもん!そうしたらオンマが、アッパに苛められる!」
「もう送っちゃったわ・・・それに・・・ね、リン・・・あなた、ミニョの事、言えないからね!」
リンを上から下まで見たヘイは、こちらもリンの裾を摘んでいる。
「あはっ、僕は、何を着ても似合うもーん!それに、教会のみんなも喜んでくれたもん」
ねっと、首を傾けたリンにそうねと笑っているヘイは、サンタクロースの衣装を着たリンの帽子を引っ張った。
「・・・まぁ、他にサイズの合う衣装が無かったから仕方無いけど」
「僕は良いよ~男の子だから!怒られても泣かないもん!」
「ふふ、良い子・・・で、オンニ・・・これ・・・」
リンの頭に手を置いたミニョは、もう良いですかとヘイに訊ね、可愛いですけどねと続けて、でもオッパが、と、はにかんだ。
「ああ、脱いでも良いわ!もう用は終ったから・・・えっと、後は・・・そうね・・・」
店の従業員を呼んだヘイは、耳打ちをすると奥に向かった女性が、箱を持って戻って来た。
「こっちに着替えてくれる!?」
「えっ!?えっと・・・」
まだ、着せ替えをさせられる事に戸惑った表情を浮かべたミニョを無視して、リンの顔を覗き込んだヘイは、意地悪そうに口角をあげた。
「リン!あなたの分も入ってるから、一緒に着換えて来て!」
「僕のも!?」
「そうよ!少し早いけど、クリスマスプレゼントよ!どうせ、今年もコンサートに行くでしょう!?その時にふたりで着てくれると嬉しいわ!」
「オンニも行くでしょう!?」
箱を受け取ったミニョが、ヘイを見下ろすとベンチの後ろを掴んで体を逸らしたヘイが、首を振った。
「生憎、撮影なのよ!ったく、ミナムが、もっと早くスケジュールを教えてくれていたら、仕事なんか入れなかったのに・・・いつもの時間だと思ってたから、仕事を入れちゃったの・・・」
残念そうに笑ったヘイは、けれどクリスマスは、家族で過ごせるわと隣の双子を見つめ、寄り添ってうとうとし始め首が傾いているふたりにクスリと笑ってベビーカーに座らせている。
「そうですか・・・残念です・・・」
「ふふ、また来年があるわ!それより!着てみせてよ」
「判りました・・・」
リンの手を引いてまたフィッティングルームにミニョが消えた頃、ヘイの後ろでは、きゃーと言う悲鳴にも近い声が遠くから聞こえ、振り返ったヘイは、手の中で鳴り始めた携帯を耳に当てた。
「・・・ミナム!?ええ、そうよ・・・いつものお店・・・ファン・テギョン!?ファンテギョン、なら・・・・・・」
一緒じゃないのと立ち上がったヘイの前にはテギョンが、不機嫌そうに腕を組んで立っていて、キャーという歓声が、店の前で聞こえ、テギョンの後ろを見たヘイは、無表情な顔を見るとふーんと頷いて、携帯から漏れ聞こえているミナムの声が、通してくれとすぐ傍で聞こえると、更に大きくなった歓声に振り返ったテギョンもぎょっとして目を見開いている。
「なっ、お前達・・・なん・・・で・・・」
「えっ、俺は、ヘイを迎えに・・・ヒョンこそ、何で・・・」
ヘイの隣に立って、テギョンを見たミナムは、明らかに訳知り顔をしているが、恍けた声を出し、テギョンが、唇を突き出した時、カーテンが開いた。
「オンニー!これ、本当に貰って良いのですかぁ」
「可愛いー!雪の精みたいだよー」
着替えて出てきたミニョとリンは、大きな丸いボタンが、真ん中についたフード付きのファーコートにミニョは、ワンピースタイプで膝丈のスカートとブーツ、リンは、パンツスタイルだったが、やはり白の子供用の皮のブーツで、手を繋いで出てきたふたりは、くるっと振り返って、鏡を見ている。
「あら、ふたりとも良く似合う」
「わー、ミニョ可愛い・・・」
「リンも、可愛いな・・・」
大きな声とポソッと呟かれた言葉に鏡に写っている人々を見たミニョは、きょとんとして振り返った。
「あれぇ、ジェルミ・・・シヌオッパ・・・オッパ、も・・・」
「アッパ!お仕事は!?」
「仕事なんかしていられるか!この嘘つき妖精!!」
リンがテギョンを見つけて駆け寄り、ジャケットの袖を引っ張って下を見たテギョンは、顎をあげてヘイを見ている。
「・・・ヘイ・・・お前、何したんだ」
ミナムが、ヘイを見るとミナムの顔を見たヘイは、口元に指を当ててクスッと笑い、持っていた携帯を持ち上げた。
「ちょっとメールを送っただけよ・・・サンタクロースの」
「「「サンタクロース!?」」」
「ええ・・・これよ・・・」
ヘイの差し出した携帯には、先程ミニョが試着していた赤いサンタクロースの衣装では無く、緑のサンタクロースの衣装を着たミニョと黄色いサンタクロース、白のサンタクロースと数種類のサンタの衣装を着たミニョが写っていて、どれが良いと文章が添えられている。
「うわー、めちゃくちゃスカート短いなぁ・・・」
一枚一枚写真を捲り、シヌとジェルミに見せているミナムは、首を振っていて、シヌも短いなと写真に見入り、ジェルミは、可愛いねと感想を漏らした。
「どれも似合ってると思うのよね」
「でも、ヒョンの趣味じゃないよね」
ミナムの肩越しに携帯を見ているジェルミが、ヘイを見ると、ミニョの隣に移動したテギョンを振り返ったヘイが、ミニョを上から下まで見ている。
「こっちは、お気に召したみたいね」
ニヤッと笑ってテギョンを見たヘイに動揺したテギョンが慌てて、ヒクッと頬を震わせた。
「うっ、煩い!買い物は、終わりだ!連れて帰るぞ!!」
不機嫌そうにリンに腕を伸ばしたテギョンは、その体を抱き上げるとフードをリンの頭からすっぽり被せ、ミニョを振り返って、手を繋いでいる。
「良いわ!ね、ミニョ!荷物は、後で届けてあげるわ!」
はいと返事をしたミニョは、テギョンに引き摺られる様に振り返り振り返り、頭を提げ、大勢のギャラリーがいる間を抜けていくテギョンもすみませんと頭を提げていた。
「ヘイおばちゃーん!ありがとう」
アンニョンと手を振っているリンに手を振り返したヘイは、その顔をジッと見て携帯をヘイに返したミナムにふふと笑っている。
「親子のゆきだるまが、歩いているみたいでしょ!?」
「おっ前、人が、悪いなぁ・・・」
「ふふ、ファン・テギョンへのクリスマスプレゼントよ!悪くないでしょう!あれは・・・結構、気に入ったわよね」
店の従業員が、持ってきた袋を数個受け取って、ミナムに渡し、ベビーカーに手を掛けたヘイは、帰りましょうと促して、シヌとジェルミも顔を見合わせると帰るかと振り返り、けれど、そこにまだいる自分達とテギョンを追いかけてきたファンの数に驚き、いつの間にか、距離を縮められ、囲まれてサインや握手を求められながら、先に何事も無く帰って行ったテギョンとミニョに何だか、少しもやもやした感情を持ち、不機嫌なテギョンを面白がって、関わった事を少し後悔した三人のそんなとある日の出来事だった。


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12月も半分になろうとしてますね!おはようございます!
日に日に寒さも増し、寒暖差の激しい日もございます!皆様、風邪にご注意ください!
最後まで読んで頂いてありがとうございました(^-^)