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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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To You My Dear(20)

ミニョのCM撮影中
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

”カーット”という声と同時に水の中から浮き上がり頭を振った髪から水滴が幾重も落ち、しっとり濡れた長い髪を掻き揚げるミニョの表情は、目元に施されたアイラインが、切れ長の目を演出して、ぷっくり膨らむ半開きの唇が艶かしく美しい女神像を作り出していた。
モニターを覗き込んでいる監督初め、その場にいた全員が、息を呑むほどに美しい姿が、髪を掻き揚げたまま太陽を見つめ、やがて、正面を睨む様に見つめると、何かを見つけた様にゆっくりあがった口角で笑みを零し、真直ぐ前に歩み寄ってくる。
ミニョの姿は、段々とカメラに近づいて、やがてフェードアウトして行き監督のゴクッと息を呑む声が漏れカットという声がやけに冷静に掛かった。
「つっ、次行きまーす・・・」
台本で肩を叩かれたアシスタントの男性が、慌ててセットを変える様に指示を出して、ミニョの傍らにタオルや備品を持ったスタッフが、数名近寄って行った。
「ちょっと、凄い、わ・・・」
「ああ、あいつ・・・」
固唾を呑んで見守っていたのはテギョン達身近なスタッフも同じで、久しく見ていなかったミニョの演技に引き込まれていた。
「あの子、あんな顔が出来たのね・・・」
ワンが、溜息を零している。
「可愛いだけじゃないんですね」
ジョンアの言葉にギロッと横に目を向けたテギョンは、嬉しそうに見つめているジョンアを不満そうに見ている。
「ワンピースも良い感じにフィットしてくれてます!綺麗です!」
ワンピースと言われて何気無くミニョに視線を移したテギョンの顔は、目を細め、スタッフが外したタオルの隙間に徐々に大きく目を見開き、驚愕の表情へ変わった。
「なっ、なっ、なんだ!!!」
組んでいた腕をゆっくり外してミニョの方に指を向けたが、動揺の為か、震えて照準が定まらないテギョンは、顔をゆっくり下に向け、化粧道具を用意しているジョンアに向って震える声を掛けている。
「何って・・・身体にフィットする様に・・・」
「なっ、なっ、何を着せてるんだ!!!!」
「えっ、綺麗じゃないですかぁ」
そう言いながらメイク道具を持ったジョンアは、ミニョの傍に走って行ってしまい、残されたテギョンは、胸に手を当てると大きく深呼吸を繰り返しながら近くにあった椅子に手を掛けて言葉を続けた。
「きっ、綺麗・・・とかじゃぁなくて・・・って・・・」
「ちょっとテギョン!しっかりしなさいよ」
ワンが、テギョンに近寄るが、触れられる事を嫌っている事は、嫌というほど承知している為か、手を前に出して、テギョンの呼吸に併せる様に動かしている。
「ちゅ、ちょ、あああああ~もう!!!」
椅子でも投げそうな勢いで足を床に打ちつけたテギョンにワンが、驚き固まってしまった。
「なっ、何よ、別に普通でしょ」
逸らした背中で、その場から逃げたそうに半分だけ向きを変え、顔はテギョンを見ているが、おどおどして訊ねている。
「どこがっ!!普通じゃ無いだろ!!・・・何で・・・あんな・・・」
テギョンの指差すミニョの衣装は、チューブトップの当然オフショルダーで胸元がかなり強調され綺麗な谷間を作っていて、ウエスト部分もそれなりに絞り込まれていた。
「良いじゃない!皆に見せびらかしてあげれば!俺の女だって!」
ワンの言葉に深呼吸を繰り返していたテギョンは、ギロッと瞳を向け唇を動かし、舌打をしている。
「良い女になったわね~」
テギョンの苛立ちは続いていたが、戸惑いながらもワンが声を掛けた。
「ふん!元々良い女だったんだよ」
鋭い視線をミニョの方に向けながら、視界に入るジョンアを睨み続けているテギョンは、舌打を繰り返している。
「そうなの!?」
ワンが、にやにやしながら聞いた。
「なんだよっ!!」
その顔にテギョンの苛立ちが激しくなり、声を一層荒げたが、ふふんと笑うワンも腕を組んで首を傾けている。
「惚れた欲目!?」
「はぁ!?ふざけるな!あっちが先に惚れたんだ!」
「あんたが追いかけたんでしょ!」
目を細めるテギョンは、ギロっと鋭い視線を向けるが、まるで意に介さないワンは、顎に触れながら続けた。
「引き止めたくせに」
「引き止めたって、結局あいつは、アフリカへ行ったんだぞ!俺を置いて!」
ミニョに向って腕を伸ばすテギョンは、面白く無さそうに唇を動かし、後ろを向いている。
「派手に出迎えたわよね」
「そうなんですか!?」
「そうよ!空港で・・・」
ワンが、テギョンを揶揄う様に話をしていると横から聞こえた別な声に驚いて、そこにいた男性を見つめて首を傾げた。
「どなた!?」
「はは、初めまして、こういう者です」
男性は、名刺を取り出して、ワンに渡したが、テギョンと向き合うとにっこり笑ってファン・テギョンssiですよねと聞いた。
「誰だ!?」
「このCMの社長さん」
「ああ、あなたが・・・」
初対面に近いテギョンが、手を差し出し挨拶を求めたが、その手を避ける様にテギョンの隣に立ったキム・ソンジュンは、ミニョを見つめながら、相変わらず可愛い人ですねと呟き、その言葉と態度に不穏な空気を感じるテギョンは、避けられた手を見つめて、立ち尽くしているのだった。


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