★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
「どうぞ、あちらでお待ちです」
ウェイターに案内されて入ったレストランは、ホテルの空中庭園として造られた中階の中庭にあって、エレベーターを降りると目の前に広がる緑の芝生の景色にまず目を奪われ、その先の入り口前に置かれたオープンスタイルのデッキが目に飛び込んでくる。
カフェスタイルのその場所は、雨も凌げる様に設計され、今日はとてもよく晴れた空が拡がっていて、そこで食事を楽しんでいる人も多かった。
「こちらへどうぞ」
しかし、ミニョとマ・室長が通されるのは、奥にある個室で、長い廊下の先に見える扉はきっちり締め切られ、中の様子は全く解らなかった。
「デッキの方じゃないんですね」
「ええ、そうですね」
天気も良くてカフェなら気持ち良いでしょうと話をしながらホテルに入ったミニョとマ・室長だったが、通される個室に首を傾げ、社長が来るんでしたねと妙な納得をして、二人で頷きあっているのだった。
「どうぞ」
扉を開けてくれたウェイターに軽く頭を下げたミニョが、窓の方を見ると逆光に立つ背の高いスーツ姿の男性が立ち上がり、ネクタイを直す様な仕種をして光を遮る様に前に出てきて、少しだけ目を細めていたミニョは、僅かに眉を上げる仕種をしたが、笑顔を向けるその人に微笑を返している。
「こんにちは」
「こんにちは、コ・ミニョssi」
「ええ、宜しくお願いします」
差し出された手の先に軽く触れたミニョと握手を交わしマ・室長を見たその人はA.N.entertainmentの方かと訊ねてきた。
「はい!マ・フン!と言います!コ・ミニョのマネージャーを」
「そうですか、食事をしながらお話をさせてください」
「ええ」
促されて、椅子を引いてくれる男性に軽く会釈をしたミニョが、椅子に座るとくるっとテーブルを回りながらウェイターに合図を送る男性が、お飲み物はと聞いてきた。
「えっ!?あっ、昼間ですから・・・」
ナプキンを膝で拡げていたミニョが慌てて顔をあげ、男性を見て、マ・室長を見ている。
「!?昼間ですけど・・・お酒じゃないですよね」
ミニョの慌てぶりにきょとんとしているマ・室長が男性に聞くとええ、と口元に手を当てて笑った。
「相変わらずだな・・・」
クスクス笑いながら、聞こえない様に横を向いてそう呟いている。
「えっ、あっ、えっと、ごめんなさい」
ミニョが、シュンとなって俯き、腿の上で手をもじもじさせるとマ・室長がテギョンの事を聞いた。
「あいつは、いつも酒ですか」
「あっ、えっと、いつもという訳では・・・」
ミニョとテギョンがふたりで訪れる事もあるこのレストランは、テギョンの契約しているホテルの一角で、当然ここも行きつけの為、昼間はそんなに訪れないがディナーには、何度も訪れている。
「すみません・・・」
ミニョがもう一度すまなそうに謝ると、男性は、ウェイターに手を上げた。
「フレッシュジュースをくれ!それから、コーヒーを二つ」
マ・室長にそれで良いですかと尋ねた男性は、頷く顔を見て、ランチを三つと注文して、テーブルに肘をつき、ミニョを品定めする様に不躾に瞳を動かしていて、気付いたマ・室長が、企画内容ですよねと話を促すように聞いた。
「ええ、コ・ミニョssiが復帰すると聞いて、申し込みました」
膝に乗せたナプキンを拡げる仕種をしながらマ・室長の意図に気付いた男性がすみませんと笑って答え、ユンギがと言った事にマ・室長がカバンから取り出していた手帳を落としそうになり、慌てて持ち替えている。
「イ・ユンギssiですか!?」
「ええ、彼に仲介をお願いしました」
ミニョが、男性をきょとんと見つめ、ユンギの名前に触れると友人ですという答えが返りテギョンssiがと語り始めた。
「あなたの仕事の全ては、ファン・テギョンssiが、お認めにならないと契約もさせて貰えないですよね」
「ええ、そうです」
答えたミニョに笑顔を返す男性は、変わりないですねとやはり小さく呟いて、カバンからファイルケースを取り出している。
「これが、その内容です」
受け取ったのは、マ・室長でそのページをパラパラ捲り始めるとミニョも一緒に覗き込んでいて、絵コンテのページを見つけ、その内容を確認しようとしたのと同時に男性が驚愕する一言を言い放ったのだった。
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
(@^(∞)^@)ノどうなるどうなる!なんて言うんだ~(^∇^)
新キャラ第二段~ミニョと関わりのあった人になる予定です!
最後まで読んで頂いてありがとうございます(^-^)/
今日もお部屋で発見~どなたでしょう~ありがとうございます(-^□^-)
カツ丼美味しかったです
![]() |
byアメーバ |
にほんブログ村