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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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fourexample,thistime the middle of a dream.(5)


グスグスと鼻まですすり始めたミニョの手を引いて、ふたつ先の自分の部屋に入ったテギョンは、パタンと扉を閉めるとミニョの体を抱きしめて、悪かったともう一度謝った。
「く、薬、飲まないって・・・約束・・・しました」
「ああ、そうだ」
「でも、でも、飲んだのですよね!」
お酒と一緒にと訴えるミニョは、心配そうな瞳とは裏腹に怒っていますと全身で主張していて、抱きしめる胸を僅かに押しやり、扉に背中をくっ付けテギョンの襟に手を掛けて頬を膨らませている。
「一錠だけだって・・・」
「その一錠でもお酒っ!!」
「悪かったよ!お前と別々だったから、つい・・・」
ミニョの髪に触れ、それを撫でながら情けない顔をみせるテギョンにジッと見つめていたミニョは、反省の色を見て取ったのか、小さくもうしないでと言うとああと頷いたテギョンが、顔を傾けたのを見て取り、そっと瞼を落とした。
「眠れないならそう言ってくだされば・・・」
触れるだけのキスを受け入れて、そっとテギョンの胸に額を押し付け背中に腕を回すミニョに天井を見上げたテギョンは、薄い笑みを零して、そうだなと言っている。
「一緒に寝てくれたよな!?」
「それは!もちろん!」
「はは、でも、仕方がない!この家はゲストルームを作ってないんだから」
もともと、リンとミニョとふたりだけで訪れる予定のN.Yの旅だった。
テギョンは来ないだろうと誰もが思っていたのに、どういう気まぐれだったのか、休みを調整したテギョンにミニョは、喜んだが、リンもギョンセもホテルに泊まるのかと聞いた程だった。
「この部屋で眠るのは、まだ、お辛いですか!?」
「いや、この部屋と言うよりも、お前が一緒じゃ無いって事なのかな」
「ツアーの時とかは、どうされてるのです」
「ああ、それは、割と疲れてるし、遅くまでスタッフと打ち上げしてるからな」
「オッパ・・・」
「そう、心配そうな顔をするな!俺がお前と離れたくないだけなんだから」
「それは・・・」
「安定剤は、いつの間にかお前だけなんだよ」
「いざという時のお薬は大事ですけど」
でも、やめてというミニョを胸に抱くテギョンは、満面の笑顔を浮かべて、もうしないと呟くと再び顔を近づけようとした時、ドンッと扉を叩く音がした。
「アッパー!そこにいる~」
リンの声が聞こえて、ああ、と残念そうに返事をしたテギョンにあのねーと続く声が聞こえる。
「ハラボジとお散歩行ってくるからぁー!オンマにちゃーんと許してもらってねー」
扉のすぐ前で話をしているらしいリンにクスッと笑ったミニョとテギョンが、顔を見合わせて、ああと、大丈夫ですよと返事をすると、それからーと聞こえた。
「ハラボジが、ご飯外で食べるから遅れない様に適当に来いって~」
あとねーと言ったリンに長くなりそうだと判断したテギョンが、ミニョの肩を抱いて扉を開けると、頭に乗せた帽子に両手を添え、深く被ったり、直したりしているリンが立っていて、開いた扉に満面の笑みを刻んでいる。
「後はなんだ!?」
扉と壁の間に立ったテギョンが、下を見下ろしてリンに聞くとニィィと口角をあげたリンにテギョンが目を細めている。
「僕、今日は、オンマと寝ないからアッパが、一緒に寝て良いよー」
そう言って、走って行ってしまったリンに目を見開いたテギョンと慌てたミニョが扉の蔭から顔を出して廊下を見るのとギョンセとリンが手を繋ぎ玄関に足を向け、後ろを振り返ったリンが、笑うのとふたりに手を振ったギョンセが、帽子を軽く頭から外して上下させるのとほぼ、同時の出来事で、ぽかんと背中を見送ったテギョンとミニョは、パタンと軽い音を置いて閉まった玄関を見つめて更に呆然としていた。
「な・・・んですか!?」
「なにって・・・気を使われた・・・って事・・・か」
「なっ・・・なっ、なな・・・なんの~」
途端に頬を染めたミニョにふふっと楽しそうに笑ったテギョンは、まぁ、良いさと扉に手を掛けて部屋の中に促すと、二間続きになっている奥に向かって行った。
「アボジが面倒を見てくれるなら、遠慮なく」
「遠慮なくなんです!?」
「夕飯までには、まだ長い時間があるよな」
ミニョの肩を引き寄せて、その髪にキスを落とし、奥の部屋の本棚の前に立ったテギョンは、ロッキングチェアを前に引いてそこにしゃがみ込んでいる。
「何ですか!?」
「お前達がさっき見ていたアルバムな」
「ああ、オッパの小さい頃の写真」
ごそごそと本棚の奥に手を入れるテギョンは、ここから持っていったんだとギョンセが持ち出してきたアルバムの所在をミニョに教え、手に当たる感触に笑顔を零すとそれを引っ張り出して、立ち上がった。
「ああ、この家に置いてあるのは、コンクールの時のものばかりだろう」
「ええ、ギョンセssiが、韓国の自宅には、もっとあるっておっしゃってましたけど」
テギョンの手にある薄いノートを見つめたミニョは、首を傾げてなんですかと聞いている。
「ったく、あの人も俺の事は、眼中にないとばかり思ってたんだけどな」
ミニョの質問には答えず肩を抱いたテギョンは、隣の部屋に置いてあるピアノに向かうとミニョを座らせて天蓋を開けた。
「だったら、誕生日プレゼントなんて送ってこないと思いますけど」
「ああ、だから、それで思い出したんだよ」
「何を!?」
テギョンの手にあったノートがミニョに渡され、その最後のページだと言ったテギョンは、鍵盤に指を乗せると静かにキーを確かめている。
「『月光』が、掛かってただろ」
「ええ、明日の公演のメインだそうです」
「夢の中でな・・・」
「夢、ですか!?」
「ああ、リンに『月光』を弾いてくれって言われたんだ」
「『月光』を」
「ああ、おまけに第一楽章って、制限つきでな」
「第一・・・何故ですか!?」
椅子に座ったテギョンに弾くのですかと訊ねたミニョに微笑みを返したテギョンは、そのノートなと呟きながらミニョを見て、『月光』を奏で始めた。
「3人で散歩しただろ」
月の下で、月と星の話をしながらと言ったテギョンは、遠くを見つめて音の世界に入り込む様に目を閉じるとふふっと笑っている。
「月の下で家族3人!本当はな・・・太陽の下を歩けない家族なら月の下なら歩けるのか・・・と小さな頃に思ったんだ」
ミニョの開いたノートの最後のページには、絵が描かれていて、子供の悪戯書きの様な絵だったが、親子が手を繋いだ絵が描かれていた。
「『月光』を練習しながら、月の下なら、いつかオモニも一緒に家族三人一緒に歩いてくれるんじゃないかと夢を見ていた」
「・・・オッ・・・パ」
「無い事だと諦めるには、幼かったな・・・オモニの面影を求めアボジがくれるレコードやCDに一喜一憂してたのに、いつの間にかそれも要らないと思う様になってたな」
意味のない誕生日と意味のある誕生日とミニョが祝ってくれるのは、意味のある誕生日で、未だに事務所主催で行われる誕生日パーティーは、意味のない春先に行われている。
第一楽章を弾き終えたテギョンが、隣を見ると当然の如くミニョの眦には、涙が溜まっていて、そんな話をすればミニョが泣く事など承知していたテギョンは、その頭を引き寄せながら何度目かの謝罪をした。
「お前と俺とリンと俺たち家族は、月の下を歩けるだろ」
テギョンの言葉にコクンと頷くミニョは、テギョンの着ているシャツを引っ張るように背中に腕を回しギュッと強く抱きしめると口角をあげるテギョンが、ミニョの頭を抱える腕に力を入れている。
「俺の叶わなかった夢をリンには、叶えられる・・・お前と俺とリンと3人で手を繋いで月でも太陽でもその下を歩ける」
幸せだよなとミニョの顎に手を掛けたテギョンは、その瞳を見つめながら頬にキスをした。
「オッパ・・・」
「お前が俺に幸せをくれる」
ミニョの唇に落ちるキスは、少しづつ角度を変えて深くなっている。
「折角のリンの申し出だからな」
使わない手はないなと囁いたテギョンは、えっと驚くミニョの膝に素早く腕を差し込み、その体を抱き上げた。
「ちょ、オッパ・・・」
突然の事に慌てるミニョは、テギョンの首に腕を回したが、その仕種にクスッと笑ったテギョンは、奥のベッドに近づいている。
「もう少し、幸せをくれ!」
「はっ!?えっと、何を・・・」
柔らかな布団に降ろされたミニョは、きょとんとしていて、一緒に寝ますよと言うとニヤッと笑ったテギョンが、サイドテーブルに置いてあった時計をミニョに見せ付け、夕飯まではたっぷり時間があるからなと呟いている。
そんなテギョンに目を見開いて頬を染めたミニョの首筋にキスをしながら、ふたりで夢を見ようと言ったテギョンのある日の出来事だった。

 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

あんにょん(^^♪ 
ソンムル(プレゼント)ありがとうございました(^○^)
飾ったのでお披露目~&5日に頂いた”ちまき”~美味しかったでーす!
いつもありがとうございま~す(*^▽^*)









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