新しい天使が降りて来たので、新バージョンでも書こうかなと思いつつ
どうなるかは、まだ未定～で、相変わらず気儘ーに進むーとりあえず、ｲﾙﾑ（名前）決めたの(^^♪
どうぞー(^-^)/
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
「ミニョ！これは！？」
洗濯物の入った籠を手にシャツの袖を巻くってリビングに入ってきたテギョンに無表情で真直ぐな視線を向けたミニョは、何も言わずにただジッとその姿を見ていて、そんなミニョの様子に眉間に小さく皺を寄せたテギョンは、何だよと不満そうに呟いた。
「いえ、何か、慣れないなぁと思って」
「慣れない！？」
ミニョの言葉に怪訝な顔をしたテギョンだが、下を向いて自身の左右を確認すると、持っていた籠を頭の上に掲げてもう一度左右を見てから、ああ、と言った。
「仕方ないだろう！俺だって慣れないぞ！」
「そうですよね・・・オッパは、どちらかというと」
ミニョがそう言った時、丁度テレビから、テギョンの出演しているCMが流れ、スタイリッシュに酒を煽っている映像が映し出されて、それにジッと見入ったミニョは、頬に両手を当てると、ほぅと溜息を零している。
「あっちが、オッパですよね～」
ジーッと見入っているミニョに小さく舌打をしたテギョンは、不満そうにミニョを睨むと唇が尖り始め、おいっと口を開いたが、庭にいたリンが、オンマーと呼んだ事にタイミングを逸らされた。
「オンマー、お水、終ったよー」
窓の外からミニョを呼んだリンに、にっこり微笑んだミニョは、膝に乗せていたタオルを膝で四つ折りにすると脇に置いている。
「ありがとうございます！お花は元気でしたか」
「うん！一杯お水飲んでたよー」
「そうですか！暑いですからね！沢山飲んで育って頂かないと」
庭からリビングにあがってきたリンに手を伸ばしているミニョは、ソファの前にやってきたリンを膝に乗せ、ミニョの膝に乗ったリンは、隣に置かれているベビーベッドを覗き込んだ。
「良く寝てるねー」
「そうですね！寝るのがお仕事ですから」
すやすやと良く眠っている天使に笑顔を零しているリンは、ふふっと笑うとミニョの方を振り返っている。
「何ですか！？」
「オンマのお膝、久しぶりー」
振り返りながら、ミニョの首に腕を廻したリンは、そう言ってミニョの頬と自身の頬を擦り合わせ、リンの腰を支えて、横抱きに向き合うように座り直させたミニョもクスっと笑うとそうですねと言っている。
「こっちに占領されてたからな」
テギョンが、ベビーベッドに手をついて中を覗き込むと嬉しそうに笑った。
「ええ、ずっと抱いていましたから」
リンの腰に腕を回しているミニョは、ぎゅっと力を入れてリンを抱きしめ、笑っている。
「オンマにも久しぶりです！」
抱きしめられる腕に擦り寄る頬にくすぐったそうな顔をするリンだが、満面の笑みを浮かべてミニョのするがままで、ベッドの向こう側にいるテギョンが、不機嫌な表情を浮かべてふたりを睨んだ。
「俺には、してくれないのか！？」
小さな呟きだったが、ミニョとリンにはしっかり聞こえていて、同時に横を向いたふたりは、テギョンを見つめている。
「なんだよっ！」
「オッパ、嫉妬ですか！？」
「アッパウィチルトゥ！」
ミニョとリンの声は重なり、同時に顔を見合わせ、額を擦り合わせて、クスクス笑い出し、テギョンは益々不機嫌に唇を尖らせた。
「なんだよ！良いだろ！俺だってお前を・・・」
途中まで言いかけたテギョンだが、リンの期待した顔が視界に入ったのか、瞳を上げると、コホンとひとつ咳払いをしている。
「何でもない・・・それより、これ、どこに置くんだ！？」
これと言って籠を持ち上げたテギョンは、先刻からミニョに尋ねていたことをもう一度聞いた。
「ああ、すみませんオッパ！それは・・・」
それはと言ったミニョは、膝の上のリンを見つめ、もう一度ぎゅっと抱きしめると、ミアネと言ってリンを膝から降ろしている。
素直に膝から降りたリンは、大丈夫と言うとテギョンの傍らに駆け寄り、籠を奪う様に持ち上げ、あっちでしょと言った。
「ええ、あちらのお部屋にお願いします」
ミニョが言い終わるよりも先にリビングを出て行ったリンは、廊下から返事をしていて、その背中を見送ったテギョンが、顔を戻すとミニョが、テギョンの顔を見てベッドを挟んで笑っている。
「何だよ！」
「チルトゥ！？」
ミニョもテギョンと同じ様にベビーベッドに手を掛けたが、しゃがみ込むようにベッドの木枠に肘を乗せて頬杖をついている。
「だったら、何だよ！」
スッと背筋を伸ばしたテギョンは、イラついたらしく不機嫌に小さく言い放つと腕を組んでいる。
「この子が出来てから、進行してませんか！？」
ベッドの中を覗き込んでいるミニョは、両手を上げて安らかに眠る天使の布団を直し、ふんわりと微笑んだ。
「お前な！俺を病気みたいに言うなよ！」
唇を尖らせてミニョを見つめるテギョンは、左右に数回動かすと口角をあげて、ミニョの傍らに回り込んできた。
「病気ではないでしょうけど、熱病！？」
ベッドの淵からテギョンの顔を見上げ、からかう様なミニョの口調にそうだなと返したテギョンは、グッとミニョの肘を持ち上げた。
腕をとられるままにテギョンと向かい合わせに立ったミニョは、腰に添えられたテギョンの腕に身を任せたまま、一歩近づいた。
「お前に一生熱病だろうな！」
右手はテギョンの左手が捉え、その手を肩に乗せるように自身に回したテギョンが、腰に回した手でミニョを抱き寄せて耳元に囁いている。
「お前は、どうなんだ！」
ミニョの腕もテギョンの背中に回るとその胸に顔をくっつけて呟いた。
「わたしですか！？わたしは・・・」
テギョンの心音を聞きながらギュッと抱きついているミニョは、綺麗な笑を作るとテギョンの顔を見ている。
「わたしは・・・」
言葉を紡ぎかけたが、悪寒を感じた様にリビングの入り口を振り返ったテギョンとミニョは、睨みつけている小さな瞳にチッと大きく舌打ちし、ははっと乾いた笑いを零し、リンと同時に呼んだ。
「別に、良いけどね！僕に遠慮なくやればー」
まるでミナムみたいな口調で、でもテギョンの顔で顎をあげるリンは、腕を組んで唇を尖らせている。
「ったく、何で好い所で邪魔をするんだ！」
リンへともミニョへともなく呟いたテギョンだが、クスクスっ笑ったミニョは、テギョンの顎に触れるとアッパと呼んだ。
「わたしも、熱病続いてますから」
テギョンだけに聞こえる様に囁いたミニョは、リンにいらっしゃいと手招きをしている。
ベッドの中の天使が、もぞもぞ動いて今にも泣き出しそうに顔を歪めると大きな声がリビングに響き渡った。
「ふふ、起きたわね」
ミニョが、嬉しそうに微笑んでベッドに手を伸ばし、ふわりと抱き上げて良い子ねと言っている。
泣きじゃくる天使の為にソファに促したテギョンとリンは、ミニョがミルクを与えている間、その両脇に陣取り、ふたりを交互に見つめるミニョは、同じですねと笑っていて、胸の中の天使を見つめてリンと一緒ねと微笑んだ。
「僕と一緒！？」
リンが不思議な顔をミニョに向ける。
「ええ、リンの時もアッパは、ここにこうして居たわ」
「そうだな！あの時も、お前はこうしてミルクを与えてた」
「ええ、とても元気な天使に」
テギョンが、ミニョの肩を引き寄せると天使の顔が見える様に寄りかかったミニョが、リンに手を伸ばすと立ち上がったリンが、ソファから降りて天使の見える正面に立った。
「ファン・ソリ！美しく育つだろうな！」
テギョンが、ミニョの肩に手を置いて、リンの体を引き寄せるとその膝に乗せて、名を呼んだ。
「オンマの子供だもん！綺麗に決まってるー」
テギョンの膝で、不満そうにけれど嬉しそうに隣を見たリンは、口元を隠すように笑っている。
「お前もオンマの子供だろ！」
テギョンが呆れた様に言った。
「あっ！そうか！じゃぁ、僕とそっくりになればいいんだ！」
「お前は、どちらかというと俺に似てるみたいだけどな」
膝に乗るリンの頭の上で淡々と言葉を返していくテギョンに上目遣いのリンの瞳が睨みつける様に後ろに向けられた。
「こうしたら違うもん！」
顔を半分隠してテギョンに見せるけれど、尖らせた不満そうな唇がテギョンそっくりな顔をしていて、その様子にクスクス笑い出しているミニョは、腕に抱えたソリの為に体を前後に揺すって、リズムをとっている。
新たな天使を囲んだある日の出来事だった。
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はーい(^^♪ｲﾙﾑは『ソリ』で行きまーす！ﾘﾝ同様に音に関係する動詞から拾ってきたよーん♪
興味のある方はお探しをー！最後まで読んで頂いてありがとうございましたーo(^▽^)o
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