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おまけでーす!v(^-^)v頑張って書きましたー!
いや、ほんと、5本も話(全部テギョミニョだけど(;^ω^))書いてたら、どれが、どれだか、
時間軸と内容があわないーギャー( ̄▽+ ̄*)変なところがありません様・・・祈る(・・;)
あってもスルーで・・・脳内変換してくださりませーf^_^;では、どうぞ(^^)/
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長い時間を一緒に待っていたA.N.Jellとユ・ヘイの為にほんの僅かな時間が設けられ、一瞬ともいえる様な対面を果たしたシヌ、ジェルミ、ミナム、ヘイは、また来ると言って病院を後にしていった。
ミニョが、病室に移るまでの時間、個室に案内されたテギョンとリンは、ヘイが、荷物を紐解いていてくれたおかげで、特にすることもなく、ぼーっと並んで座っていた。
「天使だったねー」
リンが、白にほんのりピンクの混じる病室の扉を見つめながらそう言うと隣に座ったテギョンは、腰の後ろに両手をついて、天井を見上げああと短く返事をしている。
「オンマもすっごく綺麗だったよー」
疲れきって、額に汗を流し、細い体が、更にほっそり見え、一仕事を終えた安堵感と、喜びに満ちていた顔に賞賛を向けるリンは、何を感じたのか、そんなミニョを美しいと言い、その言葉にテギョンは、一瞬驚いた表情を浮かべたが、そうかと笑顔で頷いている。
「そういえば、お前、ミニョに何を言われたんだ!?」
テギョンが、リンに聞いた。
赤子を皆に見せている間にミニョは、リンと何か話をしていて、ありがとうと言ったミニョと照れて、へへっと笑っていたリンを目にしていたテギョンは、ジロっとリンを見ている。
病室の冷蔵庫に置かれていた水を手にしているリンは、こちらも瞳だけを動かすと、それを両手で持って煽り、うーんと考える様な仕種をした。
「こんな時も内緒話か!?」
テギョンが笑ってリンの頭に手を乗せると、くるっと真剣な表情で振り返ったリンに怪訝な顔をしたテギョンが、なんだと聞いている。
「えっとね、お電話してねってオンマにお願いされてたの」
「電話!?」
「うん」
「ああ、そういえばお前どこに掛けてたんだ」
テギョンが、自分の携帯をポケットから取り出すと、暗証番号を解除して履歴を確認している。
「・・・・・・これ」
「えっとね、オンマが、自分が掛けれなかったら僕にかけてねって、これくれた」
これと言って、リンは、紙を差し出すと、そこには、二つの連絡先と電話の掛け方、時間と、場所、相手が出ない時の対処法が、絵を交えて書かれていた。
「天使が来たらね、アッパが電話をするけどその前に連絡だけはしてねって、言ってたよ」
「ふっ、そうか、ここにな・・・」
「連絡するんでしょ」
「ああ、お前の時は、随分経ってからだったけどな」
リンの生まれた当時、その二つの連絡先に電話を掛けることを躊躇ったテギョンは、二週間程してから、そのことで、ミニョと口論になっていた。
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「連絡してないって・・・どういうことですか!?」
「いや、ああ、、どうせ、ネットも流れてるし、わざわざ知らせる必要もないだろう」
歯切れの悪い返事で、大きく目を見開くミニョから視線を逸らすテギョンは、ソファでリンにミルクを与えているミニョの隣で、リンが含む乳首の吸い込む度に動かされる頬に指を当て、そこに軽く触れながら顔を覗き込んでいた。
「どちらも忙しい人達だからな」
言い繕う様に続けたテギョンは、何気無くあげた顔で、ミニョの瞳が潤んでいるのを見止めるとおいっと言って頬に手を伸ばしている。
「そんな・・・」
「お前が、心配する事じゃないだろう」
今にも零れそうな眦に指を当てたテギョンは、不思議な顔でミニョを見ていて、抱いているリンを気にしたミニョは、抑えた声で小さく溜息を零しながらテギョンに言った。
「ギョンセssiは解ります!けど、お二人にとっては、初めてのソンジャ(孫)ですよ」
「そうだけど・・・」
「連絡してください!」
今、ここでと言わんばかりに潤む瞳を向けるミニョにテギョンは、驚いた様に目を丸くしている。
「お前、何で、そこまで」
「オッパに秘密にしてましたけど、ファランssiに会いました」
ミニョの告白が更にテギョンに驚愕を齎し、上下した額が眉根を僅かに寄せた。
「・・・・・・」
「子供が、出来る事もちゃんと伝えてあります」
「・・・いつだ」
「結婚式の前です」
「どういうことだ」
「子供が出来たけど、オッパは、ツアーで韓国に居なかったし、妊娠が解って、オッパに受け入れて貰えるのかと悩みました!それで、ファランssiに相談に行きました!」
ミニョとテギョンの仕事上のすれ違いは、お互いに心の隙間を生んでいて、結婚を逸っていたテギョンと子供が出来ない事を悩んでいたミニョの間に唯一、共通できる人物が、ファランだった。
「ファランssiに考えすぎだと言われました!テギョンssiの子供なら私にも可愛い孫だと、抱かせてくれるでしょと言われました!それで・・・少し気持ちが楽になりました!あの方は、オッパへの愛を間違えたけど、でも、あの方は、オッパの母親です」
この子のおばあちゃんですとミニョは、リンを覗き込んでいる。
「待っているのです!あの方もオッパからの連絡を」
リンが、大きくゲフッとしたのを見たミニョは、軽く背中を叩きながら抱える方向を変えて、服の袷を直し、テギョンを真直ぐ見つめている。
「いつか・・・許すとおっしゃたのでしょう」
ミニョとのすれ違いの中で、ファランとの交流が増えている事は、テギョンにとってもミニョにとっても本意では無かったのかも知れないが、それでも、少なからずファランを介してすれ違いを解消していた一面もあってミニョの言葉に黙ってしまったテギョンは、無表情で俯いていた。
「オモニと・・・呼んだのでしょう」
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「オモニか・・・」
呟かれた低い声を隣で聞いていたリンは、アッパと不思議な顔をしてテギョンを見ていて、その顔に自嘲的に笑ったテギョンは、オンマが、と言った。
「なーにー!?」
「オンマがミニョで良かったよな」
リンの頭に手を置いて、その髪を撫でるテギョンは、満面の笑みを零していて、リンの顔を嬉しそうに見つめている。
「アッパ!?お熱ある!?」
テギョンの笑顔があまり見たことの無い顔であったせいなのかリンは、僅かに眉根を寄せている。
「熱は無いぞ!」
こちらも恍けて応えるテギョンは、ふふっと笑うと携帯を操作し始めた。
「ミニョの言いつけは守ってやろう」
そう言って、携帯を耳に当てると、コールされる音を聴きながら、リンの頭に手を置いている。
3度目のコールと共に相手が電話に出て、テギョンですと名乗った時ミニョが、病室に運ばれてきて、ベッドから降りたテギョンとリンは、病室の片隅に移動して、リンを片手で抱き上げたテギョンが、画面を胸元に翳した。
「あっ!ハラボジー!」
(やぁ、リン!さっきはありがとう!)
画面の向こう側で手を振るギョンセは、リンの顔を確認してからテギョンに視線を向けている。
(生まれたのか!?)
「ええ」
画面に映し出されるギョンセは、カフを嵌めている手首が写っている。
(どっちだった!?)
「・・・女でした」
(・・・そうか)
「なんです!?今の沈黙は」
(いや、送ったもの大丈夫だったか!?)
「送ったもの!?」
テギョンが、怪訝な顔をしたが、画面のギョンセは、笑顔だった。
(ああ、子供用にプレゼントを送った)
「聞いていませんが」
(そうか、じゃぁ、ミニョが、退院したら聞けば良い)
「・・・・・・」
(なんだ!?)
「いえ、いつも、ありがとうございます」
(はは、お前は、いつまでたっても変わらないな)
「いつまでも、子供扱いされるのも変わりませんね」
たっぷり嫌味が篭っていたが、そこはギョンセも受け流していた。
(これから公演だ!悪いが、写真を撮って送ってくれ!ミニョとリンも写っているのが良いな!頼んだぞ!)
ギョンセの電話は、そう言って、一方的に切られてしまいテギョンは、黒くなっていく画面を見つめながら目を見開いていた。
「アッパ!?」
「ったく、だから、嫌なんだよ!あの人に連絡をするのは!」
実は、ギョンセがテギョンを子供扱いしているとミニョとの結婚式で散々思い知ったテギョンは、相変わらず、毎年の様に送られてくる誕生日プレゼントに思い切っていい加減にしてくれと言った事があった。
「でも、ハラボジ嬉しそうだったよー」
リンが、テギョンの顔を見て笑顔を作ると、もう一本と言っている。
「ハルモニにもかけてー!」
リンが、そう言った時、小さな声が聞こえて病床に横になっていたミニョが、テギョンとリンを見つめていた。
いつの間にか、看護師も病室から出て行って、ミニョの隣には、小さな小さな天使がすやすやと寝息をたてている。
「ファランssiに掛けられるのでしょ」
「ああ」
「この子も見せてください」
「ハルモニね、どっか、歩いてたよ」
リンが、テギョンの腕の中からミニョにそう言って、かしてと携帯をとるとリダイアルを押して、ファランに電話を掛けた。
「・・・・・・」
黙ってリンのするがままにさせているテギョンは、そっとミニョの傍らの椅子を引くとそこに座り、リンを膝に抱え直している。
胸の前で、コールされる携帯を見つめているリンは、パッと画面の切り替わりと共にハルモニーと手を振った。
(リン・・・生まれたの!?)
ファランは、開口一番そう聞いて、笑顔を零している。
「うん!アッパと代わるね」
リンが、そう言って、後ろのテギョンに携帯を渡すと、画面の向こうから少し硬い声が返って来た。
(・・・テギョン・・・元気そうね)
どこか、公園の様な場所のベンチにいるらしいファランが、風に揺れる長い髪を掻き揚げながらテギョンの言葉を待っている。
「お久しぶりです・・・今はどちらに」
親子としての距離が縮まっていても相変わらず他人行儀は変わらないテギョンにミニョが、僅かに膨れていて、それがチラっと視界に入ったテギョンは、オモニと言い直している。
「女でした」
手短に用件だけを伝えるテギョンは、膨れるミニョを見つめ、話をしながら、携帯を移動させた。
「あなたのソンジャです」
(美しい子ね)
「ええ、ミニョに似ています」
(そう!リンは、貴方に似てきたわね)
「・・・・・・」
テギョンが、また黙ってしまうとミニョが、ファランssiと声を掛けた。
(なぁに!?)
「いつ、戻られるのですか!?」
(韓国へ!?)
「ええ」
(そうね、もう少ししたら、戻るわ!ディナーショーもあるのよ)
「そうですか!では、ソンジャ達に会いに来て下さいね」
(そうね、そうするわ!ありがとう!)
テギョンもありがとうと言って電話が、切れた。
渋い顔をしているテギョンは、徐々に唇が尖っていったが、ミニョがクスッと笑うと何だよとそちらを見ている。
「オッパ、ちゃんと連絡してくださったのですね」
ありがとうございますとミニョが言うと、テギョンの膝から降りたリンが、ミニョの隣に眠る赤子にそっと手を伸ばしている。
「天使ですね」
「オンマに似てるの!?」
「さぁ、それは、まだ、解りません」
「ふーん!ジュノヒョンとユソンヒョンが、オンマに似てたらお嫁さんにしたいんだって!」
リンの言葉に驚いて目を丸くしているテギョンは、不機嫌な顔をするとおいっとリンを呼んだ。
「お前!ちゃんと否定したんだろうな!」
「えーしないよー!そんなのわかんないもん」
「お前が否定しなかったらダメだろう!」
「なんでー」
「何でって!ミニョと同じ顔をしてるって事だぞ!」
「だって、オンマじゃないもん」
「オンマじゃなくてもお前の妹だ」
「アッパはさぁ、変な心配するんだろうなって、さっき、ミナムが言ってたけど」
これの事とリンはテギョンを指差してミニョに聞いている。
「そうですね」
クスクス笑うミニョは、隣に眠る天使に視線を移すと元気に育つのが先ですと小さな指に触れた。
「それより、いつまでも天使じゃ可哀想ですね」
ミニョがテギョンを見るとああと頷いたテギョンは、リンに腕を伸ばして、また、膝に抱え直している。
「こいつの時と同じにしようと思ってる」
テギョンが、リンの頭に手を乗せて、そう応えた。
「そうですか!素敵な名前をお願いしますね」
微笑んだミニョは、小さく欠伸をするとそのまま眠りに引き込まれていき、顔を見合わせたテギョンとリンは、疲れたんだなと微笑みあって、時間の許す限り、ミニョの傍らで、新たな天使を見つめているのだった。
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イルム考えてなかったー!これから考えるしー! ”リン”の名前って、名詞をハングルにしてるわけじゃ無くて、動詞から文字抜いて決めた名前なので、女の子の名前もそうなるかなぁと思います!
ちなみに”リン”は、音に関係する動詞が元になってる!
最後まで、読んで頂いてありがとうございましたー!
あっ、あと、豆知識・・・テギョンが、病院内で、携帯使っているけど大概”原則禁止”です!
医療用のPHSは電波が微弱なのでOKだけど、医療機や携帯の進歩もあって、
全てにおいてダメというわけではないそうですが、”原則禁止”=マナーな部分もあると
思いますので、気をつけたいですね!では、まったねー(^-^)/
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