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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ほわいと・ふぉーてぃーん・らぶ・そんぐ!?(2)

いつもの朝。
「オッパ」
いつもの様に隣にいないミニョとベッドにいないリンを確かめて、良く眠れている自分に手前味噌な笑みを零し、起き上がったテギョンは、着替えを済ませてリビングにいた。
「なんだ!?」
両手の平を上に向けてテギョンに見せるミニョに訝しい視線を向けながらもその手をジッと見ていた。
「はい」
ミニョが、手の平を更にテギョンに近づけたが、更に胡散臭そうな表情を浮かべたテギョンは、ミニョと対峙する様に真直ぐ立つと首を傾げて腕を組んだ。
「何が!?はい!?なんだ!?」
近づく手の平を見つめているが、浮かぶのは疑問符ばかりで、一向に思いつく事など無い顔で唇が突き出され、ミニョは、そんなテギョンを笑顔で見つめていたが、尖る唇が、視界に入ると俯いて小さく笑っている。
「何かあったか!?」
「何かありませんか!?」
テギョンの途方に暮れたような呟きに問いかけで返したミニョは、俯いて肩口の辺りに顔を近づけ、僅かに揺れた肩が笑いを堪える仕種をしていて、ミニョを見つめていたテギョンは、段々不機嫌になっていた。
「何なんだよ!」
不機嫌な低音が頭の上からミニョに降り注ぎ、小さく口を開けて舌を出したミニョは、手を引いて右手を鼻の下に当てるとすみませんと顔を上げた。
上がった顔をジッと見つめているテギョンは、笑っているミニョを下から上に視線を移しながら見回して徐々に目を細めていく。
「何ですか!?」
今度は、ミニョがテギョンに聞いた。
テギョンの視線は顔というか右耳の上の辺りを見つめていて、僅かに傾いた顔で暫くミニョを見ていたが、左手を上げるとそっと髪に触れている。
「随分、安そうなピンだな」
ミニョの髪を後ろに流し耳を露にして止められたピンに触れたテギョンが、そう聞くと腕をあげてそこに触れたミニョが、ああと言った。
「高かったですよね」
ダイニングを振り返ってリンに聞いている。
カウンターに座って、カップを口に当てていたリンは、ずっーと、ふたりのやり取りを見ていたのか、椅子の上でリビングに体を向けて座っていてミニョの問いかけに笑顔を零している。
「うん!とーっても高かったよー」
カップを膝に降ろし、笑って返事をしたリンにテギョンは、また怪訝な表情を浮かべ、視線をミニョに戻すとどういうことだと聞いた。
「リンに買って貰いました」
「リンに!?」
「はい!」
嬉しそうに答えるミニョは、口角をあげてテギョンに笑顔を返すと朝食どうぞとダイニングに向かっていく。
益々、意味が解らないという顔をしたテギョンは、瞳をあちこち動かし、首を傾け、考え込む仕種をしていたが、ミニョの後についてカウンターへ、いつもの椅子に座った。
「お前がプレゼント!?」
隣に座るリンに不思議な顔をして聞いている。
「そうだよ」
ミニョとテギョンが座った事で前に向き直ったリンは、相変わらずカップを口にしていて、ミニョが作ったジュースのおかわりを求め、ドリンクピッチャーを指差している。
「人参美味しいねー」
ミニョが、左手でピッチャーを傾け、リンのカップに注ぎながらそうですかと答えた。
「うん!リンゴの味もするー」
「ふふ、リンゴは、ジェルミに貰ったのです」
ピッチャーを元に戻して前を向いたミニョは、スプーンを持ち上げると頂きますと食事を始め、カップを口に運んで一口口をつけ、テーブルに戻したリンもスプーンを持ち上げている。
「シヌヒョンはー!?」
リンが、スプーンを動かしながらミニョの方を見ると口に入っていたスプーンを出したミニョが、キッチンの向こう側に置かれている籠を見てアレですと言っている。
「あの鉢植えを貰いましたよ」
「綺麗だね~」
「そうですね」
籠の中には、春を告げるような色とりどりのチューリップが寄せ植えされていて、その籠を覆う様にビニールとリボンが付いたままだ。
「ミナムはー!?」
「オッパですか!?」
食事を続けながらリンの質問に答えていくミニョは、天井を見上げてリンに向き直り、その向こう側のテギョンを視界に入れたが、顔を下に向けリンを覗き込んでお菓子でしたよと言っている。
「お菓子!?」
「ええ、後で一緒に食べましょうね」
「ワーイ!」
リンが、嬉しそうに返事をするとその向こう、食事を始めたものの二人の会話を耳にしながら顔を顰めているテギョンは、カップを口に運んだままミニョを見ていて、ふっとあげた顔で視線が絡んだミニョは、無言でテギョンに訊ねている。
「随分、色々貰ったんだな」
「そうですね!昨夜のうちに届きましたから」
テギョンの視線が少し下げられるとリンの頭をジッと見て呟いた。
「高いピンねぇ」
「高かったよー3000ウォン!」
テギョンの何処かへ思いを馳せてる様な呟きにそちらを向いて答えたリンは、上目遣いでその顔を見つめ、ゆーっくり口角をあげてニィィと笑ってから、前を向いてまた食事を始め、その顔を無表情で見つめていたテギョンは、ミニョを横目で一瞥すると唇に指を当てて考えこんでいる。
「もっと・・・」
「えっ!?」
突然のテギョンの呟きにミニョが、横を向いた。
「何ですか!?」
「いや、ピンならもっと高かったなと思っただけだ」
「3000ウォンでしょ」
テギョンがギロッと横目で睨んだが、涼しい顔をしているミニョは、笑顔を零してテギョンの顔を見てミニョを見たリンが、なーにーと聞いた。
「テジトッキが付けてるピンがね、もっと高かったそうですよ」
「3000ウォンだよ」
不思議な顔をしてミニョを見るリンをテギョンは、後ろから面白く無さそうに見つめ、ふんと顔を逸らして食事を続けている。
「昔から、そう言ってるのですけどね、違うと言うのです」
「ふーん・・・なんでー」
何故かと聞きながらテギョンを見たリンに僅かに背中を向けているテギョンは、唇を尖らせて、それを動かし、リンへ瞳を動かすけれどそちらを見ることはなく黙ったままだ。
「アッパは、嘘つきなの!?」
答える気配のないテギョンに痺れを切らしたのかリンが、ミニョに聞くと凄い勢いでリンを振り返ったテギョンが、その背中に口を開くのより一瞬早くミニョが、口を開いた。
「違いますよ、アッパは、とても正直な人です」
「高いって言ったのに!?」
「ええ、アッパはね、それを本当にお支払いになったのです!テジトッキが、付けてるのは3000ウォンですけど、アッパはもっと高い物を下さったのですよ」
「コ・ミニョ!?」
テギョンが、ミニョを不思議な顔で見つめたが、それは、過去何度もそのやり取りをした中で、一度として、ミニョが、本当だと受け止めてくれた事が無いと思い込んでいるテギョンを驚かせるには十分な言葉で、あの時、初めて出会ったコ・ミニョに戸惑い、壊れたピンに良心が痛み、替わりの物をと忙しく買い求め、紙幣を出したのは本当の事だけど、値札はあくまで3000ウォンで、高かったんだぞとふて腐れても、私なんかにと笑って言われ続けてきたテギョンは、長い年月、ミニョに気持ちの篭ったプレゼントを贈る事で喜んでくれる姿を見る度に、そんな事は小さな事だと思える様になっていた。
「オッパが最初にくれたプレゼントです!値段じゃないのですよ」
「ふーん」
「大事な物です」
ミニョは、真直ぐテギョンを見て、満面の笑顔を浮かべている。
「ふ、ふん!お前にしては、懸命な考え方だな」
ミニョのあまりに真直ぐな顔にそっぽを向いたテギョンは、どもって顔を赤くしている。
「ふふ、照れていらっしゃいます」
テギョンを見ているリンの背中にミニョが声をかけると、僕のはと振り返ったリンが聞き、髪に軽く触れたミニョは、同じ微笑を浮かべてリンに手を伸ばした。
伸ばされる腕に誘われるようにミニョの膝に移動したリンは、その髪に光るピンを見つめ、ミニョの胸に顔を埋めている。
「リンの初めてのプレゼントですもの」
背中に回した腕で、リンをぎゅっと抱きしめたミニョは、判るでしょとそっとリンの髪にキスをして、うんと頷いたリンもミニョの首に腕を廻すと頬にキスを返している。
それをカウンターに肘をついて見ていたテギョンだが、ふと、視界に入ったシヌのプレゼントを見つめるとリビングに視線を移して、そのテーブルの上に置かれている丸い箱に目を留めた。
「アレって、ミナムのか!?」
細長く、円柱型のリボンの解けかけた箱を指差してミニョに聞いた。
リンを隣に座り直させて、首だけ振り返ったミニョが、ええと頷くと、テギョンは立ち上がってリビングに歩いて行く。
その箱を持ち上げて中を覗いたテギョンは、やっぱりなと呟くとコ・ミニョと呼んで指を動かした。
呼ばれたことに振り返るミニョは、首を傾げたけれど立ち上がってテギョンに近づいていく。
テギョンは、ミナムのくれたお菓子の詰め合わせの箱を漁って、その中から小さめのキャンディーを取り出すとミニョに見えない様に口に含み、涼しい顔をして、ミニョと対峙するといきなりその腕を引いて、尚且つ唇を奪った。
「・・・・ッ」
奪われた唇に一瞬で、テギョンの舌が割り込み、口の中に隠していたキャンディーをミニョに押し付けて唇を離し、押し付けられたキャンディーで口が上手く回らないミニョは、口元を押さえながらテギョンを見つめている。
「ッパ・・・ふぁにを」
口をもごもご動かして、上手く舐められないのかやっとの事でそう言ったミニョがテギョンを見つめるとニヤッと笑ったテギョンは、腕を組んで手を差し出している。
「お前が欲しかったものだろ」
ニヤニヤ笑いながら腕を組んだテギョンは、リビングを見ているリンに視線を向けるとお前も共犯だろと言って、またミニョを見た。
「言っておくけどな!俺が何かをするというのは、あいつらが勝手に思ってるだけだからな!」
「ふぁ、ふぁんの事ですか」
「アッパのプレゼント!?」
「そうだ!どうせ、あいつらが何か言ってきたんだろ!」
「ユンギヒョンとこ行くんでしょー」
「ああ、船上パーティーだ!」
「オンマのプレゼントはー」
「それは、まだ秘密だ」
「ったく、朝からミナムがこんなもの書いて寄越すからだろ!」
円柱形の箱の中からメモを取り出したテギョンは、ミニョの前に突きつけて苦い顔をしている。
「へへ、だって、オッパ、教えてくれなかったからって」
口の中のキャンディーを噛んでしまったのか、ミニョが笑って答えるとフンと唇を尖らせるテギョンは、全くと言ってミニョの肩を引き寄せた。
「俺がお前に何をしようが、あいつらには関係ない!良く覚えとけ」
そう言って、ミニョの肩を抱きながらダイニングに戻ると、リンの前に立って、お前もなと言った。
「だって、アッパ、バレンタインにとっても良い思いをしたのに何も無いって事は無いよねって、ミナムが言ってたんだもん」
リンが、笑顔でテギョンを見上げると目を見開いたテギョンと口元を押さえて真っ赤になったミニョは、リンッと声を揃えて呼び、へっへと笑っているリンは、頭を抑える様に両手を乗せると、小さくなって、くるっと2人に背中を向けた。
「ったく」
「去年のお約束、果てしてくださるんですね」
「ああ、ユンギの誘いだけど、ナイトクルージングは、予定のうちだったからな!行くだろ」
「勿論です」
「じゃぁ、今夜の為に、お前の衣装選びからだな」
「はい」
テギョンの顔を見つめて頷くミニョとカップを口に当てて背中で2人の会話を聞いているリンのホワイトデーの朝の出来事だった。