リンは、未だな時代のテギョミニョ.........壁ドン................
よろぶん、あんにょん❦バレンタイン仕様で書いてた本編、続きものになってしまったので、
こちらおまけ、急遽書いたものなので、しっくり出来ないかもだけど楽しんで貰えます様に
どうぞ・・・
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
「バレンタイン!?」
「ええ、今日です!何が良いですか!?」
「別に、甘いものは、好きじゃないからな」
「それでは、困ります!何か無いですか!?」
「何か!?・・・か」
ミニョのお願いに考え込むテギョンは、ミニョを頭の上から爪先まで二度ほど見直して意地悪そうに口角をあげると黙って指を指した。
指された指先に視線を落として、自身の指を立てたミニョは、自分を指差して、何と聞いている。
「何でも良いんだろ!?」
指した指を引っ込めたテギョンは、腕を組んで体の向きを入れ替えるとミニョと正面から向き合うように立ち直した。
「はい!何でも良いです!!」
テギョンが、お願いを聞いてくれそうな事に嬉々としたミニョは、にこにこ笑顔で答えを待っている。
腕を組んだまま、またミニョの全身を見たテギョンは、フッと俯き加減に笑うと人差し指を曲げて、ミニョを呼び込むように動かし、きょとんと首を傾げたミニョは、すぐにテギョンに近づくと両手の指を重ねて、その顔を見つめた。
「何でも良いんだな!?」
念を押すように聞くテギョンに一瞬引きかけたミニョだが、何度も首を振って頷いた。
「あっ、でも、お金は、ありませんので、余、高いものは・・・辞めてくださいね」
「ふん、俺が、お前に強請るわけないだろ!」
唇を突き出し、ミニョを上から睨みつけて、テギョンが答える。
「あっ、すみません」
シュンと小さくなって首を竦めて謝ったミニョは、そのまま俯くように顔を下に向けた瞬間、その腕をグイッと強く引かれ、体の向きを入れ替えられるとドンっと、壁に背中をぶつけている。
間一髪と言おうか、頭は、テギョンの腕が、しっかり支えていたおかげで背中をぶつけるだけで済んだ様だ。
「いっっったー・・・オッパ!!危ないじゃないですか!」
壁に押し付けられた背中を伸ばすように片目を閉じたミニョが、睨む様にテギョンを見上げている。
「大丈夫か!?」
さして心配はしていない様な声音でミニョを見下ろしたテギョンは、ジッとその顔を見つめていた。
「大丈夫じゃないです!」
「そうか・・・じゃぁ、看病が必要か!?」
トンとミニョの顔のすぐ横の壁に手を着いたテギョンは、表情を崩す事はなく、真顔で聞いている。
「何をおっしゃってるのですか!?」
テギョンの顔を見つめたミニョは、そのあまりの無表情さに何かを感じ取ったのか、服の上から胸を押さえると小さく、オッパと呟いた。
その手を見つめたテギョンは、どうしたとミニョの手に手を重ね震えているのかと聞いた。
「いえ、あの、だから・・・えっと・・・」
ミニョのヒールを履いた足が僅かに上がり、逃げるように壁を蹴っている。
「バレンタイン・・・なんだろ!?」
テギョンが、手を見つめながら、一語一語、確認する様にミニョに聞いている。
ゴクッと喉を鳴らして首を縦に振るだけのミニョは、まだ、足を動かしている。
テギョンの手のひらがミニョの手を強く握って、その手の甲はミニョの左胸に触れ、顔と体が徐々に近づいていく。
「俺の欲しいものをくれるんだろ!?」
「そっ、そうですけど・・・あっ、あの・・・」
近いですとテギョンの体を右手で押そうとしたミニョだが、ギュッと握られる手のひらに思う様に力が入らない様で、テギョンの顔を見ることも出来ず、俯き、その頬は、徐々に赤くなっている。
「随分、顔が赤いな・・・やっぱり看病が必要か!?」
「そうではなくて、だから、その・・・」
口篭るミニョは、真顔のテギョンに抵抗できるだけの言葉が出てこない。
「チョコレートは、薬にもなるって知ってるか!?」
「えっ!?」
突然のテギョンの厚みのある言葉にミニョの動きが止まった。
「アレルギーを抑える効果もあるらしい」
少し、トーンの変わったテギョンの声にミニョが顔を上げると前のめりになっていく。
「そうなのですか!?では、オッパにピッタリですね!」
嬉しそうに答えたミニョは、では、チョコで良いですねと言ったが、テギョンは、そうじゃないと首を振っている。
「もっと美味にチョコを貰う方法を考えた」
「なんですか!?」
相変わらず、真顔で、話し続けるテギョンに首を傾げたミニョは、きょとんとしてその顔を見つめていると握っていた手を離したテギョンが、ポケットを探って、何かを取り出した。
「口を開けろ」
えっとミニョが口を開けた瞬間、そこに何かを放り込んだテギョンは、ドンと、ミニョを囲うように壁に手を付き、その体でミニョの体を押さえ込み、足の間に自身の左足を入れ込んで、下半身も動かないように抑えている。
「飲み込むなよ」
そういって、素早く顎を捉えた手のひらが、ミニョの顎を上向かせ、一瞬の間に唇を奪っていく。
「えっ・・・んっ・・ぁ・・・っ」
重なる唇に口の中に溶けるチョコレートを奪われるように口腔内まで蹂躙されるミニョの体は、震えた様に崩れかけるが、腰に回ったテギョンの腕がしっかり支えている。
「まだだ・・・」
離れた唇が、再び重ねられた。
「・・・っ」
互いの息が重なり合い、少しずつ深くなる口付けにミニョの腕もいつの間にかテギョンの首に回され、左右に傾けられた顔が、互いを求め合うように重なっている。
マイ・ラヴァーズ・キス、チョコレートを溶かす甘いキス。
時間の許す限り続けているふたりのとある年のバレンタインだった。
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Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可
loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧
Hope to see someday"You're Beautiful" of After that.
Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑)
交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^)
コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。
『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。
長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^)
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