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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ワン・ツー・スリー!? (6)


「マルドオプシですかぁ・・・」
(ああ、ヒョンやっぱり気にしてるのかなぁ)
「そんなんじゃないと思いますけど」
(お前は、どうなんだよ)
「わたしですか!?」
(ああ、あの頃歌った時は、凄く苦しかったんだろ)
「うーん・・・そうですね・・・あの歌は苦しかった時を思い出しますけど、『オットカジョ』を返してくれましたからね」
(ああ、アボジの歌か)
「ええ、あちらの方が思いは強いですよ」
(まぁ、どっちにしても、ヒョンは新しい歌を作ってるのは間違いないし、お前の復帰を実は誰より喜んでるかもな)
「そうですかね」
(ああ、いつでも一緒で看視できるって事だろ)
「オッパ!!!」
(はは、とにかく、ヒョンがどう説明するか解んないけど、お前が選べよ)
「解りました!ありがとうございます」

★★★★★☆☆☆★★★★★

「オッパが、考えてること!?」
電話を切ったミニョは、ミナムからヒジュンの事を聞かされてテギョンが、悩んでるみたいだと報告を受けていた。
「オッパが、悩んでる!?」
独り言を言いながら、リビングのテーブルに携帯を置くと、キッチンに立って、蛇口を捻っている。
「オッパが歌が出来なくて悩んでるの!?」
ミニョは、首を傾げてリビングを見ているが、否定の意味か首を振っている。
「ギュッてしてこないし、変に触ってこないし、膝を貸せって言わないし・・・」
誰もいない空間に独り言を呟いているが、段々とその頬が赤く染まっていって、あっと口を開けると濡れた手のままで頬に触れている。
「なっ、何を考えてるの」
目を閉じて頬に当てた手を動かし口の前で両手を併せたミニョは、また頭を振ってクスッと笑った。
「オッパは、大丈夫です!」
ふふっと笑うとまた水に手を入れて、シンクに置いてあった野菜を洗うと、それを取り出してナイフを持ち上げた。
「今夜は、何にしようかなぁー」
夕食の献立は決まっていない様で、野菜を切り分けながら考え、暫く、忙しくキッチンを動き回っていると、玄関でチャイムが鳴った事に鍋の蓋を閉めたミニョは、首を伸ばすようにリビングを見てパタパタと玄関に向かって行った。

★★★★★☆☆☆★★★★★

ミニョが廊下を歩いている間に玄関の扉が開くと、リンが、後ろを振り向きながら、中に入ってきて、続いてテギョンが、入ってくるが、ふたりとも車から玄関までの間に何があったのか、すこぶる不機嫌な顔で、同じ様に唇を尖らせ、リンは大事そうに箱を抱え込みテギョンは、ポケットに片手を入れてリンを見下ろしていた。
そんな、ふたりを見たミニョは、首を傾げると、どうしましたと聞いたが、ミニョを一瞥したテギョンとテギョンを一瞥したリンが、共に顔を逸らしてあさっての方を向いてしまい答えが返って来ない事にふたりを交互に見ているミニョは、不思議な顔をして頬に手を当てた。
「何かあったのですか!?」
先程のミナムの電話からいつも通り仲良く帰ったと聞いていたミニョは戸惑って、靴を脱いだリンが、横を通り抜けていくのを見送り、ゆっくり靴を脱いでいるテギョンにもう一度話しかけた。
「あいつが、アレを返さないって言うからな」
「あれって!?」
リンの消えたリビングを見つめたミニョは、まだ不思議な顔をしている。
「お前の歌の入ったメモリーカード」
テギョンが、家に上がるとミニョの肩を抱きリビングに促している。
「リンに聞かせたのですか!?」
テギョンを見上げて驚いた顔をしたミニョは、アレをと小さく呟き、恥ずかしそうに俯いた。
「全部じゃないぞ!『マルドオプシ』だけだ」
「他のも聞かせてくれるって言ったもん!」
テギョンの声に被る様にリンの声が、リビングから聞こえて、丁度リビングのドアに立ったテギョンとミニョは、ふんと不満そうな顔と尖らせた唇で腕を組んでソファにふんぞり返る様に座っているリンを見ると顔を見合わせて笑っている。
「言ったけどな・・・それは、俺が仕事を終えてからだ」
笑ったことで、少し気持ちが落ち着いたのかテギョンがミニョの肩から腕を外すと、ソファに近づいて、リンの隣に座った。
「約束が違うもん!」
隣に座ったテギョンを見上げる様に睨みつけているリンは、まだ不満そうで、組んだ腕の間に箱を抱えている。
「約束は守るって言ってるだろ」
「すぐ、聞きたいの!」
リンは、不満そうな声でそう言ったが、アッパーと今度は泣き出しそうな声でテギョンの腕を掴むと聞かせてっと、すくっとソファに立ち上がり、テギョンの膝に乗った。
「オンマの歌、聞きたいのー!」
テギョンと向き合う様にその膝に乗って、見上げると、お願いと下から見上げて両手を組んでいて、その顔は今度は微笑んでいる。
リンの百面相の顔を呆れたように見つめているテギョンは、ツンとその額をいきなり突くとクッと大きな声で笑い出した。
「はっ、はははは、ふっふふ、本当にお前は、よく似てるな」
突かれた額を押さえているリンは、笑っているテギョンを見ながら首を傾げている。
「おい、ミニョ!ポータブルプレーヤーをくれ」
膝に乗せたリンから箱を取り上げるように持ち上げたテギョンは、ミニョに手を差し出している。
不思議な顔をして見ていたミニョは、直に飾り棚を捜すとテギョンの手にそれを渡し、入れ替わりに箱を受け取ってソファに座った。
「いつのが良い!?」
テギョンは、リンにでは無くミニョに聞いた。
「いつって・・・」
「お前が聞きたいのはいつのだ!?」
今度はリンに聞いている。
「僕が生まれる前のやつー」
テギョンの気が変わった事に笑顔を零したリンは、その首に腕を巻きつけて、手の中にあるプレーヤーを見つめ期待を込めた瞳でテギョンを見つめた。
「それしかないんだよ」
カードをセットする為に、プレーヤーを操作しているテギョンは、ミニョに手を差し出すと箱を受け取って、それを一枚一枚確かめ始めた。
「そうなのー」
「ええ、アッパと結婚するより前の物ですからね」
リンの質問にミニョが返事をするとテギョンが片側だけ口角をあげてニッと笑っている。
「ミニョがデビューする前のもあるぞ」
ミニョをチラッと見てリンにそう言うとリンがすかさず返事をした。
「それが良い!」
「だとすると、何年前だ」
テギョンが、考えるようにカードを持ち上げるとミニョもそれを覗き込んでいる。
「えっと、この辺りですか!?」
持ち上げたカードの表面に書かれた文字をテギョンが読み上げリンが不思議な顔で後について読み上げている。
「『チョアハヌン(好きな...)』!?『パドソリ(波の音)』!?」
「『プモ・・チュ・・オッッタ(抱き・・・)』!?」
「わっ、それは、駄目です!!」
ミニョが慌てた様にそのカードを押し戻すと、へへっとテギョンを見ていて肩越しに振り返ったリンが不思議な顔でミニョの指先を見ている。
「何で!?」
「いっ、いえ、それは、辞めましょう」
恥ずかしそうに否というミニョに不思議な顔をしたリンはテギョンを見た。
「アッパ!?」
「駄目らしいな」
ニヤニヤと唇に指を当てたテギョンは、当然その理由を知っていて、ミニョと顔を見合わせている。
「駄目ですっ!!」
恥ずかしそうにテギョンを睨んだミニョは、強く否定した。
「オンマの言う事は、聞かないとな」
ははっと笑っているテギョンは、リンを抱え直すとクスクス笑い続けている。
「わかったー」
ミニョの否定する顔を見つめて、不思議な顔をしたリンだが、テギョンに笑顔を向けて見せた。
「じゃぁ、お前は暫くそれを聞いてろ!ミニョ、話がある」
リンの耳にヘッドホンを被せたテギョンは、クイッと顎をあげた。
「あっ、はい」
「スタジオでも良いか!?」
「ええ、構いませんけど」
聞こえる音楽に体を揺らし始めたリンの頭を撫でたミニョは、待っててねと言うと頷いたリンが手を振って、鼻で笑っているテギョンもリンを見ると、ミニョに手を伸ばして、ふたりで手を繋いで地下のスタジオに向かって行ったのだった。