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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ワン・ツー・スリー!? (4)

「へー!そうなんだー」
「うん!いっつもー」
「やっぱり、仲、良いよね!」
「うん!アッパもオンマも仲良いのー」
にこにこ笑顔で、ユソンの質問に答えているリンは、テギョンとミニョの事を褒められて上機嫌だった。
「ユソンヒョンは!?」
「うーん・・・僕は、アッパの事は、あんまり覚えてないんだよねー」
困った様に、でも、笑顔でユソンは、答えていてリンは、ポケーとユソンを見ながらも、その表情から聞けること、聞けないことは、判断している様だ。
「そうなのー」
長く伸ばした足の上にギターを置いたリンは、床に座り、リンの前で胡坐をかいたユソンも床に座って腹に抱え込むようにギターを抱いている。
「うん、僕が、まだ2歳の時だし、ハラボジが教えてくれたけど、引き籠って泣いてばかりいたんだって」
「ふーん」
リンは、頷いて見せるが、その表情からは、理解出来ていないことが窺え、ユソンは、クスッと小さく笑うとリンには、まだ難しいねと言った。
「うー・・・ん」
曖昧な返事をするリンにユソンは、優しい笑顔を向けている。
「それで良いと思うよ!僕も良く解ってないし!」
ポロンとギターを鳴らしたユソンが、声を出して笑い、きょとんとしたリンは、聞き返した。
「ユソンヒョンも!?」
「うん!だって、何年も前だからね!泣いてたって言われても、覚えてないし・・・今の僕なら少しは悲しいって思うのかもしれないけど・・・僕は、ハラボジとハルモニと一緒で楽しいし、ヤンチン(両親)がいないからって不幸だとは、思ってないしねー」
「ふーーん」
突き出した唇で頷いてみせるリンは、やっぱり理解は難しそうだが、そうなんだーと言った。
「ねぇ、それよりさ!」
ユソンは、楽しそうに笑顔を作るとリンの顔を覗き込んで聞いている。
「ミニョssiって、毎日なの!?」
首を曲げたリンは、数回傾けた後、ユソンを真っ直ぐ見て、うんと頷いた。
「うん!アッパが、出かける時は、毎日してる」
「ヘー!テギョンssiは、それを見たことないんだ」
「無いよー!アッパは、知らないもん」
僕も教えて無ーいとリンは、笑顔で言った。
「凄いなー毎日かぁ」
感心したようなユソンは、何かを考え込んで黙ってしまい、瞳を廻して上目遣いで、前に座るリンを見ると、また首を傾げて聞いた。
「ねぇ、リンってさ、曲も作ってるでしょ!?」
「うん」
「その中にさ、その歌ってないの!?」
「僕の!?」
「そう!だって、ミニョssiの為に作ってるのもあるんだよね」
指を立てて唇の端に当てたユソンは、天井を見上げた。
「うん、そうだよー!だから、アッパには教えないのー」
リンは、ヘヘヘと照れた様に笑った。
「何で!?」
ユソンがきょとんとしている。
「ダメって言われちゃうもん」
真顔で唇を突き出したリンは、首を振って、アッパはダメなのと言った。
「そうなの!?」
「うん!アッパはねー、オンマの曲いーっぱい作ってるけど、みーんな凄いのー!僕のはねー・・・」
思い出す様に瞳を左右に動かしたリンは、ユソンを真っ直ぐに見ると口角だけあげて笑った。
「うーんちょっとダメなのー」
はにかんで、でも、残念そうな、悔しそうな声音だ。
「聞かせたことあるの!?」
リンの表情を見つめながら、ユソンが真顔で聞いている。
「うーん・・・全部はないよー・・・オンマと一緒にいる時しか弾いてないし」
「ユソンヒョンは!?」
リンが、質問を返している。
「僕!?」
「うん!だって、おじいちゃん凄い人だってアッパが言ってたよー!ミナムもジェルミもシヌヒョンも、みーんなが凄いって」
ユソンを見つめながら、両手を拡げたリンが、笑顔で首を傾げるとユソンは、口元を手で隠してクスクス笑っている。
「なーにー!?」
「うん・・・リンにとってのテギョンssiと一緒かなーって思った」
「そうなの!?」
「うん、特別な人って言われるけど、僕には、ハラボジだもん」
「そっかー!じゃぁ、ユンギヒョンとジュノヒョンも一緒かなー」
「多分ね・・・」
ユソンの可笑しそうな笑い声にリンも一緒に笑って、楽しそうな会話と笑い声は、ドアを開け放したスタジオの廊下まで響いていた。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「楽しそうだよねー」
ミナムが、テギョンの後ろに立って、ヒョンと呼んでいる。
「うん!?ああ・・・」
気のない返事をするテギョンは、回廊の欄干に手を掛けて下を見下ろしていて、他の事を考えていた様だ。
「聞いてなかったの!?」
数分前、練習スタジオの前に辿りついたテギョンとミナムだが、リンとユソンの楽しそうな会話が聞こえてきて、何やらミニョの歌の話をしている。
ミニョの事を考え込んでいたテギョンは、こっちもかと小さく呟いて溜息を付くと天井を見上げていきなり立ち止まり、欄干に手を付いて、溜息を付きながら一階のピアノを見つめて、何やら物思いに耽った様に黙り込んでしまった。
「ねぇ、ヒョン、引き受けるんでしょ!?」
ミニョの仕事の管理は、テギョンが今後も行う事は、メンバーの中では周知の事実で、テギョンが、滅多にその仕事を断らない事も知っているミナムは、笑顔で聞いている。
「・・・ああ、断る理由がないからな」
ヒジュンの申し出は、ミニョにとっても決して悪いものではない事をよく理解しているテギョンは、自嘲的に微笑むと、欄干に左手を付いたままくるっとミナムを振り返った。
「『マルドオプシ』が引っかかるんだよな」
ミナムを見つめて右手と左手を入れ替えたテギョンは、唇を擦るように指を当てて動かしている。
「ミニョとお前の声は、似てるけどやっぱり違うだろ・・・その違いを見たいのか、それとも、お前って決めてるのか」
「ソンベの曲は、ヒョンのより、もっとバラード調だよね」
「ああ、だからこそ、『マルドオプシ』を聞きたいのかとも考えたんだが」
「オンマが歌ったんでしょ!?」
「ああ、そうだ」
ミナムとの会話に気を取られて何気無く返事をしたテギョンは、下から聞こえた事にギョッとするとゆっくり視線を下げている。
「リンっ!!」
リンとユソンが、並んでミナムの後ろに立ち、笑いながら、テギョンとミナムを見ている。
「おーリン!練習頑張ってるかー」
ポケットから手を出したミナムは、振り返るとリンに腕を伸ばして抱き上げ、その重さに少し顔を顰めている。
「うっ、重くなった!?もう、無理かな」
「ミナムなら大丈夫ー」
何が大丈夫なのか、ミナムに笑って抱きついているリンは、ヘへへと笑っていて、テギョンは、固まったままリンを見つめている。
「やっぱり、オンマの歌なんだ!」
テギョンの視線に笑顔をスッと真顔に戻したリンが、そちらに顔を向けるとそうでしょと聞いた。
聞かれたテギョンは、特に躊躇するでもなくああと応えるとそうだと言った。
「ミニョssiの歌って!?」
ユソンが、リンを見あげて聞くと、テギョンを見たリンは、その顔色を伺う様にアッパと言った。
「ああ、ミナムのとは、別な音源があるって事だ」
「そうなのですか!?」
「ああ、元々ミニョが歌うはずだったからな」
入れ替わりさえなければとテギョンは心の中だけで呟いている。
「ハラボジがミニョssiの歌を作ってるんですよね」
ユソンがテギョンに向き直るとテギョンもそうみたいだなと答えている。
「ハラボジの歌をミニョssiが歌ってくれるなんて何か夢見たい」
「そうなのか!?」
ミナムがユソンを見下ろして、腕が疲れたのかリンを床に降ろしながら聞いた。
「ええ、初めて会った時から、ハラボジずっと歌を作りたいって言ってたので、最近あんまり作曲してなかったから僕も嬉しいです!」
ユソンは、リンと手を繋いで、ねーと頷きあってる。
「アッパも作るんでしょー」
リンは、テギョンに向き直って聞いた。
「ああ、ミニョの復帰第一作は俺の歌だ」
それは、決定事項だったが、ヒジュンの話を聞いた今、頭を悩ませていたテギョンは、更に悩んでいるようで、チッと小さく舌打ちするとミナムと呼んだ。
「ソンベももう終るだろうし、ユソンを頼んで良いか!?」
「あっ、うん、良いよ!スタジオに連れてく」
ミナムが返事をすると、頷いてリンに手を伸ばしたテギョンは、ユソンを見て、悪いなと言った。
「いえ、明日もお邪魔しますので宜しくお願いします」
明日は、子供バンドの練習日で、そうだなと頷いたテギョンは、リンの手を取ると腕に抱き抱えた。
「じゃぁ、またな」
そう言って、考えている憂いの解消を求め、ミニョと話をする為に家に帰って行ったのだった。




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