Translate

Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可

loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
 にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

フロート・キッシング・フォー・ユー!?(1)

さて、折角のバレンタイン・・・って悪い癖ー(;'∀')
終れない・・・終れなかったー(。>0<。)すみません・・・続きます・・・
一話にしたい(・・;)・・・何故・・・続く・・・
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

2月13日。
バレンタイン前日。
いつもとなんら変わりのない朝。

★★★★★☆☆☆★★★★★

ベッドから足を下ろしたテギョンは、窓から差し込む陽を見つめて既に横にいないミニョと前に置かれたベッドにリンがいない事を確認して立ち上がりクローゼットに向かった。
「明日か・・・」
ニンマリあがる口角が、楽しみを待つ子供の様に笑みを作り締まりの無い頬が、上がる口角と反対にどんどん下がっていく。
「ダメダ、ダメダ!あいつの前でこんな顔は、見せられない!」
緩む頬を感知したのか、首を数度振っている。
いつもの様に着替えを済ませ髪を撫で付けてリビングに向かった。

ダイニングでは、既にミニョとリンが、椅子を並べて仲良く食事をしていて、廊下まで聞こえる笑い声は、テギョンの顔に今日も安らぎを与えてくれる。
「ねぇ、オンマ!今日はどうするの!?」
「そうですね、明日のお買い物もしないといけないですし」
考え込むようなミニョのそんな声が聞こえてきて、リビングの扉を開けたテギョンは、僅かに首を傾げたが、早いなと言いながらソファにジャケット放り出すとダイニングテーブルを通り抜けて、冷蔵庫に向かった。
「おはようございます!」
「アッパ、おはよー」
冷蔵庫から水を取り出したテギョンは、ああ、と返事を返すとカップを取り出して水を注ぎ、グッと煽っている。
「今日は、スタジオですか!?」
ミニョが、スプーンを口に運びながら聞くとリンの食べ零しに目を細めたテギョンが、ギロッと僅かに蔑む様に見て、それを拾っている。
「あっ、すみません」
ミニョが、すかさずテギョンに謝ると、ああと言ったテギョンは、リンの隣の椅子を引いて座った。
「そういう怖いお顔をなさらないで下さい」
リンを挟んで座るミニョが、リンの頭越しにテギョンに言った。
「ふん!俺は元々こんな顔だ!」
先程までの緩んだ空気は何処へやら、尖る唇で不満そうにテギョンが答えている。
「そうですか!?」
ミニョが、前に置いていた皿を持ち上げてテギョンの前に置くと、黙々とスプーンを動かしていたリンが、何かをもごもご喋っている。
ミニョとテギョンが、顔を見合わせ、下を向いたミニョが何と聞いた。
「アッパねぇ、明日が楽しみだから、機嫌が悪いんだよ」
ミニョに向き直って、にっこり笑ったリンは、エヘヘと言いながら答えた。
「なっ・・・」
「・・・へー」
目を見開いて慌てて腰を浮かせたテギョンは、リンをゆっくり見つめ、目を見開いてリンを見たミニョは、ゆっくり返事をしながら、テギョンに視線を移していく。
リンの背中を睨みつけて、バツが悪そうな顔をしているテギョンは、ミニョと視線が絡んだ事に顔を背け、尖った唇を動かすと、カップを手に持って横目でなんだよっと言った。
「チョコ・レート・ですか!?」
ミニョが、半笑いでテギョンを見るとギロッと横目で睨んだテギョンは、ふんと顔を背ける。
「ふん、お前がどうしてもと言うなら貰ってやるぞ!」
「いらないって事ですかね!?」
テギョンの尊大な口調にそれでも笑顔のミニョは、リンに聞いている。
「僕は、いるー!」
片手を大きく突き上げて、返事をしたリンは、にっこり笑った。
「ええ、リンにはちゃんと大きなバスケット用意してますよ」
「リンには~!?」
テーブルに肘をついたテギョンは、人差し指で唇を撫で上げると何かを考える様に反対側を向いて黙ってしまった。
「オッパ、去年のケーキも全部食べてくれませんでしたよね」
ミニョが、食事を続けるリンの口元を拭きながら、独り言の様に話を始めた。
「甘いのはダメだから、頑張って作ったのに・・・悲しかったです確か、その前も・・・」
「いつもなの!?」
「そういえば、いつもですね」
「お前が、変なケーキを作るからだろ・・・去年のは、野菜入り、その前は、苦いだけのチョコレート、その前は、酒入・・・」
その前はと指を折って数えるテギョンにきょとんとしたミニョが、首を傾けている。
「記憶力は、流石ですね」
ミニョが親指を立てて見せるとふっとテギョンが笑っている。
「お前の事なら何でもな」
色々思い出したのか笑顔が戻って来たテギョンは、リンの頭に手を置いている。
「ありがとうございます」
ミニョは、軽く頭を下げて、機嫌直ったと小さく呟きリンと顔を見合わせている。
「それで、今年はなんだ!?」
リンの姿勢を治す様に肩を軽く引いたテギョンは、顎で軽く示すと上目遣いになったリンが、不満そうに少し腰を引いた。
「あげるとは、言ってませんけど」
食事に戻ったミニョは、スプーンを咥えて顔だけテギョンに向けている。
「大事な俺にまず渡すのが当然だろ」
こちらも食事を始めたテギョンが、ミニョを見た。
「大事なリンに先にあげますね」
ミニョは、リンを覗き込む様に首を傾げ、笑顔を零している。
「オンマの一番、僕ー」
ミニョと視線を併せたリンも微笑んで、首を傾げた。
「そうですよー」
「アッパは、後でー」
テギョンの方を向いたリンが、ニヤっと笑って、その頭越しにテギョンを見つめたミニョは、ポロッと本音を口にしている。
「そう、後で、特別」
「とくべつ!?」
「特別!?」
ミニョの言葉に顔を背けようとしたテギョンとテギョンを見ていたリンが、バッと振り返った。
テギョンの片頬がニィッと上がっていき、鼻で笑い、また、唇をなぞった。
「ほー、何かあるって事だな!良い心がけだ!」
リンに向かって、誇らしそうに笑うと不満そうに見上げるリンの顔に満足そうな笑みを零したテギョンは、そうかと呟いて立ち上がり、顎を撫で上げて、リビングに向かった。
「じゃぁ、俺は出かけるぞ」
ミニョの一言であっという間に機嫌が良くなり、且つ、嬉しそうに出かけようとしているテギョンに固まって動かないミニョは、呆然としている。
「・・・いってらっしゃい・・・」
それでも、送り出す言葉はしっかり口にして、でもその場からは動かなかった。
「いってらっしゃーい!!アッパー」
リンは、テギョンの後を追うようにリビングに向かい、そのまま玄関までくっ付いていく。
「言っちゃったー・・・内緒だったのに・・・」
一人ダイニングに残ったミニョは、そう呟くと頬に手を当てて、どうしようーと大きく開けた口に手を当てて驚愕しているのだった。