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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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Instrument practice(プラクティス・インストゥルメント)!? #5

「おっと、失礼」
開けたドアの先に人がいた事を驚いたユンギが、それがテギョンだと気付いて笑顔で腕を伸ばしていた。
「テギョン!ごめん!遅れたね」
ユンギの手を取ったテギョンだが、気安い間柄のせいか、嫌そうに顔を歪めて睨みつけている。
「怖い顔しないでくれる!僕だって仕事があるんだから」
「ふん!お前の事情なんかどうでも良い」
時間を守れよと冷たく言い放った。
「うわっ、冷たいなぁ、もう少し優しくしてよ」
「煩い!お前が来ないから、事故でもあったのかと思っていたんだ」
テギョンが不機嫌に、でも心配していた事を告げたので、ユンギは照れて頭を掻いた。
「ごめん・・・迎えに行ってたんだ」
「迎え!?」
よく見ればユンギの後ろに子供を連れた夫婦が立っている。
テギョンは、そちらを見やって軽く頭を下げた。
「とにかく入れ!紹介してくれるんだろ」
「うん!もう一人は、会った!?」
ユンギが、ドアを開けて夫婦と子供に中に入るように促すと、夫婦が軽く頭を下げながらホールに入ってきた。
「すみません、ちょっとそちらで待っててください」
ユンギは、3人にそう言ってテギョンに向き直った。
「ビックリしたでしょ!?」
その一言で、ユンギもヒジュンの孫だと知っていたのだとテギョンは目を細めた。
「おっ前!知ってて俺に何も言わなかったのか!?」
「エヘヘ、ミニョssiが、何度か会ったから良いかなって」
にっこり笑ったユンギは、頭を掻きながら上目遣いでテギョンを見ている。
「ふざけるな!ソンベだと知ってって、あのオーディションに送り込んだだろ!」
テギョンは、トーンを落とすと小声でユンギにそう言った。
「そうだけど、俺の感性とリンssiの感性はまた違うじゃん・・・選ばれる確証なんてなかったよ!他にも優秀なの一杯いたし」
ユンギも小声でテギョンに返す。
「でも、お前の本命だったんだろ」
「まぁね」
「ふん!経営者としての勘か」
テギョンが、腰に軽く手を当てて背筋を伸ばした。
「そりゃね、契約させてもらう以上、それなりに期待しないと」
キラッとユンギの目つきが変わって、社長としての立場に変わった様だ。
「それより、もう一組も紹介するよ!今日戻って来たばかりなんだ」
「戻って来た!?」
「うん!詳しい説明は後でする!とりあえず、アン社長に挨拶してくるね」
ユンギは、そう言うと、どうぞと手を伸ばして、その親子連れをアン社長の前に連れて行った。
テギョンは、壁際に向かって手を上げると、ミニョが、テギョンに近づいて来た。
「あの方達ですか!?」
「ああ、そうみたいだな」
「元気そうな子ですね」
ああ、とテギョンが頷くと、リンとユソンを見つめた。
「そういえば、リンが前に言ってただろ・・・男って気付かれてたって」
「ええ」
「それは、ユソンの方だろ!?」
ステージでじゃれ付くようにギターを弾いているユソンとリンは、数度会っただけだという割には、子供同士の気安さか、親しげに遊んでいる。
あっちも知っているのかとテギョンは、もう一組の子供を見て憂えた表情をした。
「さぁ、ユンギssiは何も言わなかったのですか!?」
ミニョは首を傾げながらテギョンを見たが、テギョンは既にアン社長の前に立つ親子に気が行っていて、聞いたは良いが上の空だ。
「ピアノと歌か・・・」
テギョンが、リンの発言を思い出すように唇に指を当てた。
「オッパ!」
ミニョが、テギョンの顔を覗きこんだ。
その顔は、にこにこ笑っている。
「なんだよ」
「嬉しいでしょ!?」
「何が!?」
「ユソン君のギターもそれなりでしょ!あっちの子はまだ、聞いてないけどリンって、本当に凄いですよね」
ミニョが、テギョンの前に親指を立ててみせる。
「ふん!そんなのわかりきってる事だ」
「あっ、ずるいです!逃げるのですか!?」
ミニョが、頬を膨らませた。
「逃げるとかじゃないだろ!」
何を言っているとテギョンは、首を傾げてミニョを見ている。
「だって、リンの事・・・」
ミニョが不満そうにテギョンに膨れて見せると、ニヤっと笑ったテギョンが、その肩に腕を回して、グッと自身の顔に近づけた。
「あのな・・・親の欲目だとしてもリンが凄い事なんて判ってるんだよ!あいつ、本当に俺の子かって思う時があるくらいなんだから・・・」
「オッパの子ですよ!?」
ミニョがきょとんと、とぼけたことを言う。
「あのな、あのギターだって始めて一年たたないんだぞ!いくら、シヌとユンギが教えてたにしても、上達が早すぎるだろ!」
「シヌオッパは、ピアノの基礎があるからって言ってましたけど」
「譜面を読むくらいならそれでもいいんだよ!それならお前の歌だってそうだろ!譜面さえ読めれば歌える」
けどなとテギョンは言葉を切る。
「その声は、天から与えられたものだ」
「リンにもそれがあると!?」
「そうとしか思えないよな」
「オッパにもありますよね」
ミニョは微笑んでテギョンを見ると、
目だけを動かしたテギョンがミニョを見た。
「俺か・・・俺は・・・どっちだろうな」
少しだけ、淋しそうにそう言ったのでミニョの表情が曇る。
「オッパ・・・」
「バカ!心配するな!俺は俺として色んなものを乗り越えてトップにいるんだ!お前に心配されるほどまだ落ちぶれてないぞ!」
「そうですね!ファン・テギョンですもの!」
クスクス笑っているミニョに不満そうなテギョンは、意趣返しの様にその首を締め付けている。
「痛いですよ、オッパ!」
「ふん!お前が生意気なんだよ!」
それでも、ふたりで顔を見合わせると微笑みあっていた。
そこへ、ユンギから声が掛かった。
「テギョン!お願い!」
くるっとゆっくり振り向いたテギョンは、ああ、と短く返事をすると、ミニョに回していた腕を外し、その手を握り直し、ゆったりとした動作で、ユンギやアン社長のいるテーブルに向かっていくのだった。 



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