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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ルッキング!? #8


ツアーの一日目を終えたA.N.Jellは、コテージの庭で車を降りるなりジェルミとミナムが顔を見合わせて一目散に屋内へ走って行った。
「ミーニョーご飯作ったのー」
キッチンに立つミニョを見つけたジェルミが、満面の笑みを浮かべてダイニングに設置されたテーブルに手を付いている。
おかえりなさいと言ったミニョは、ボールに入れた野菜を持って、振り返った。
ミナムは、既にテーブルについている。
「おーわが妹よ!良い心がけだ!!」
おどけてメロデイーを付けてミニョに伝える。
「オッパの分はありません!」
ミニョもおどけて受け答えると直にクスクス笑った。
「お疲れ様でした。今日はどうでしたか!?」
テギョンとシヌが遅れて入ってきた。
「作ったのか!?」
テギョンが驚いた様にテーブルを見回した。
既に様々な料理が並んでいて、量も当然それなりだった。
「ええ、リンとふたりで買い物に行ってきました」
ミニョがボールの野菜をお皿に乗せながら答える。
「さぁ、どうぞ召し上がってください!!」
立ったままのテギョンとシヌにも座るように促したミニョは、エプロンを外して何処かへ行ってしまった。
「お前達の分まで・・・」
テギョンが、面白くなさそうに唇を尖らせている。
「なーんだよヒョン!別に良いじゃん!!俺達が頼んだわけじゃなし、ミニョが勝手にやってくれたんだから!!」
ミナムが兄妹の親しさから、ミニョの行為を受け止めるとテギョンの顔は益々不機嫌になっていく。
「そんな顔するなよ。折角ミニョが作ってくれたのに不味いみたいじゃないか」
シヌの言葉にギロッと睨みを利かせたテギョンは、ふんと鼻を鳴らした。
「そんな事は言ってない!!折角の旅行なのにコレじゃ家にいるのと変わらないじゃないか!!」
「おーいしー」
テギョンの言葉など無視したように箸を進めていたジェルミに鋭い睨みが飛ぶとグッと詰まったように一瞬固まったが、直に笑顔になった。
「やっぱりミニョの料理が一番だよ!俺とシヌヒョン、最近外食ばっかりだからこういうのは、嬉しいんだ!!」
ジェルミは、上目遣いでテギョンを見ながら箸を進めていく。
「ふん!お前らには良いかもな!」
ミニョが、旅先まで合宿所の様に皆の面倒を見ていることが面白くないテギョンも箸を持ち上げて手を伸ばし始めた。
そこへ、リンを腕に抱いたミニョが、笑いながら戻って来た。
「アッパ!リンのお城すごかったのですよ!」
そう言ってテギョンに写真を差し出し、受け取ったテギョンは、ほぉと感心した様にそれを見ている。
「凄いな!コレを作ったのか!?」
「ええ、殆ど一人で作ったのですよ!」
リンをテギョンの横に座らせたミニョは、その横に腰を降ろした。
「ええーどれどれ見せてー」
ジェルミが我先にと手を出している。
「へー凄いねー!!結構大きいじゃん!!」
「そうなのー!!僕頑張ったよー」
ジェルミの言葉にリンは、テギョンに嬉しさを伝え口角をあげている。
「ああ、偉いな!!」
テギョンが、その笑顔に満面の笑みで返し頭に手を乗せた。
「へー、リンがひとりでねぇ・・・」
ミナムからシヌへ渡った写真は、皆の感心を呼び高評価を齎していたが、シヌはその写真のあることに気がついた様で、コレはとミニョに聞いた。
「ああ、それは、リンが書いたのですが、何て書いてあるか判らなくて・・・」
砂に書かれたハングル文字を写した写真を見るミニョは、隣のリンに視線を移した。
「なんて書いてあるかも教えてくれないのです」
「アッパとオンマの事だよー」
リンの言葉にミニョは、困った顔をしたが、テギョンは、勢いよく水を噴出しそうになって慌てて口元に手を当てた。
「ちょ、オッパ何してるのですかっ!!」
こちらも慌てたミニョが、傍にあったタオルを渡し、テギョンはといえば、それを黙って受け取って、視線を下げにこにこ笑っているリンを見ていた。
「何だよリン!教えろよ!」
ミナムが相変わらずの軽口でリンに要求するが、その顔をチラッと見たリンは、テギョンを凝視するとやっぱり笑ってダメだよねと言った。
「ダメに決まってるだろ!!!」
テギョンの低い声が漏れた。
「じゃぁ、ないしょー」
閉じられた口に指を当ててみせる。
「ヘー・・・ヒョンの秘密って事!?」
ニヤニヤし始めたミナムがテギョンを見た。
「ヒョンは、秘密が多いからなぁ・・・」
お見通しと云わんばかりの表情で悪戯に微笑んでいる。
「ふん!!お前達にいちいち言うことじゃないだけだ!」
テギョンも心当たりがあるのか軽く受け答え、シヌとジェルミは、顔を見合わせている。
「あのー俺達には何のことだかわからないんだけど・・・」
遠慮がちにジェルミが聞いたが、やはり睨まれて黙ってしまう。
「ミニョの事だろ」
シヌは、目の前に居るミナムに冷静に聞いた。
「あったりー」
「そうじゃなければそんなにムキにならないよなテギョンも」
まるで、テギョンがそこに居ないようにミナムとシヌが話を進している。
「そうなんだよねー!何でミニョの事になるとあんな一直線なのかね」
「さぁな・・・やっぱり愛か」
ふたりだけで意味深な会話を続けていくミナムとシヌを大人3人が、キョトンとして見ていて、たった一人、リンはにっこり笑って食事をしている。
暫くそんな会話と食事が続いていたが、ミナムがそういえばと言ってテギョンを見た。
「何だ!?」
「明日のリハさぁ、俺、途中で抜けたいんだよね」
案の定ギロッと視線が飛ぶが、ミナムは全く意に介さずに続けた。
「明日、ヘイが来るだろ!迎えに行かないと煩いからさ」
「そんなのミニョに行かせればいいだろ」
「もちろんミニョとリンも連れて行く」
ミナムは、ふたりを見て言った。
「ええっと、オンニのお迎えなら行きますけど・・・」
ミニョは、不思議な顔をしながらミナムを見ている。
「ああ、お前にも来て貰う・・・けどそれだけじゃ多分ダメだと思う」
「どういうことですか!?」
ミニョが聞いた。
「あいつ、俺に荷物全部持たせたけど多分まだ持って来るぜ!それをミニョ一人じゃ運ぶの大変だろ!」
「「「!?!?!?」」」
大人たちの顔に疑問符が浮かび、ミナムは、それを見回してから、はーっと溜息をついた。
「久しぶりの海外なんだよ!子供連れててもあいつ多分ユ・ヘイで来ると思うんだ!」
ミナムの言葉をテギョンが受けた。
「お前の忠告は無視されるって事か!?」
「まぁね・・・」
ミナムも呆れたように答えるが、全く呆れてるわけでもないようだ。
「そこが可愛いとこでもあるんだけどね」
今度は、テギョン達が呆れる番だった。
唖然としてミナムの話を聞いている。
「まぁ、そんなわけで、俺、明日抜けたいんだけど」
もう一度テギョンに確認した。
「ふん!まぁ良いだろう・・・今日の声からしたら明日も大丈夫だろうからな」
テギョンが一応了承するとありがとうと言ったミナムが、じゃぁ、先に寝ると言って席を立った。
「後、二日頑張ろうぜ!!」
そう言ったミナムが早々に退散したテーブルで、ジェルミとシヌも次々に退散していった。
テギョンとミニョは、欠伸をかみ殺し始めたリンをふたりで見つめてクスクス笑い合うと俺が寝かせると言ったテギョンがリンを抱きかかえて部屋に消えていき、最後に残ったミニョは片づけをしながら、リンの書いた文字について考えていたが、テギョンに意味が通じていることが何となく面白くなかった。
「アッパの秘密ってなんでしょう!?」
ふたりの間の秘密はない筈なのにとぶつぶつ言いながら、片づけを終え、部屋に戻って行くのだった。





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