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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ルッキング!? #7


「出ーー来ーたー」
暑い日差しを降り注いでいた太陽が西に向かってゆっくり落ち、青い空が色を抜いて白み始めてきた頃、光る汗を飛び散らせながらリンは、自身と同じくらいの城の前に両手を上げて立っていた。
「やったー!!僕でも出来たもん!!」
満足そうに砂の城を見つめてにっこり笑っている。
「オンマ呼んで来よう!!」
くるっと踵を返すと白いパーカーを翻しながら一目散に走って行った。
コンサートの為に借りたコテージは、目の前が海である為、それなりの広さを持つプライベートビーチも備えられえていて、リンが一人で遊んでいてもリビングスペースからそこが見えるようになっていた為、ミニョは休憩ですと強すぎる日差しから逃げるように屋内に避難していた。
「ふー!やっぱり暑い時はアイスに限ります!!」
こちらもにっこり微笑んでアイスを頬張っている。
「あー!!オンマ、 ずるーい!!」
リンの一言にグッと喉を詰まらせた様にミニョが、固まった。
「はっ、はは、リン・・・」
見つかったと言いながらミニョは、苦笑いをしている。
「僕のはー!!」
「もちろんありますよ!!」
ウッドで作られたデッキスペースからリビングに入ってきたリンが、コレで良いとミニョの手を掴むとスプーンを口に運んだ。
「おいしいですか!?」
ミニョは、そんなリンの行動にクスクス笑いながら掴まれた手を見ている。
「甘いねー」
「そうですね、お家のとはまたちょっと違います」
フルーツの描かれるパッケージを見ながら、リンに微笑みかける。
「お家の方がおいしー」
リンの口には合わなかった様で、ミニョがまたクスッと笑った。
そうですかと言いながら残りのアイスをスプーンで掬うとそれでも口を開けるリンに、自身と交互に口に運んだ。
あっという間に空になったアイスにリンがご馳走様と言った。
「あのねーお城出来たのー」
リンは、翳っていく夕日と海を見ながらミニョに言う。
「オンマに見て欲しいのー!!」
膝に手を置いてミニョを見上げたリンは、早くーとミニョの手を引いた。
「ふふ、判りました!」
ミニョは、傍らに置いてあった帽子を手にとってリンと手を繋ぐ。
波打ち際のすぐ傍で、口元に両手を当てて手を併せたミニョは、
見下ろした作品に目を見開いていた。
「ホントに作ったのですか!?」
「ほんとだもーん」
リンが、自慢げに口角をあげている。
「素敵です」
「本当」
「ええ、上から見るとまた違いますよ!!」
そう言ったミニョは、リンの手を取るとその腕に抱き上げた。
「ほら、どうですか!?」
覗き込ませるようにリンの身体を前屈みにさせて城を見せる。
「ほんとだー!!僕、すごーい」
ミニョの首に腕を廻したリンは、きゃきゃっとはしゃいだ。
特にこの辺がと、ミニョは、西洋風に作られた塔の天辺を指差した。
白い砂が丁寧に撫で付けられ、美しい表情を見せていた。
「そこは、一番頑張ったのー」
リンは、ミニョにあーでもないこーでもないと一人没頭していた事を伝えている。
「でもねー、このお城コレだけじゃないのー」
下に降ろされたリンは、ミニョの手を引いて何処かへ連れて行こうとしている。
「オンマーこっち!!」
波打ち際を少し歩くとハングルで何か文字が刻まれていた。
「何ですか!?」
まだ、幼いリンが書いた文字は、読めそうで読めない。
「オンマとアッパの事書いたのー」
「えっ!?」
ミニョが驚いて瞳をくるっと廻してリンを見るとあそこーと指を指した。
リンが指し示す先には、大きな灯台が見える。
沈んでいく陽が少しずつそこに傾き、地平線目指した太陽があの影に落ちるのは一枚の絵のようで美しいだろうと思わせる景色だ。
「アレが何ですか!?」
ミニョは、不思議な顔でそちらを見ている。
「灯台から見たんでしょー」
リンの言葉に益々不思議な顔になって首を傾げた。
「何をですか!?」
ミニョの不思議顔にニィっと悪戯に笑うリンは、手をするりと離してそちらに向かって走りながら叫んだ。
「アッパのプロポーズのお返事ー!!!」
リンの言葉に無表情になったミニョは、暫く呆然と佇んでいたが、みるみるその頬を赤く染め、頬に両手を当てて、照れた様なにやけた表情をしている。
しかし、直に気を取り直して、履いていたサンダルを脱ぎ捨てると走り回っているリンを追いかけ始めた。
「ちょっとーリーン!!何故そこまで知っているのですかぁーー」
「アッパがー教えてくれたーのーーー」
キャーッと叫びながらミニョと並んだリンは、転ぶように手をついた。
はぁはぁと肩で息をついたミニョもそこに座る。
「オンマの負けー!!」
いつの間にか勝負になっていた。
「はぁ、はぁ、もーリンには勝てません!!」
テギョンにも勝てないミニョの数少ない必勝相手も減っていくようで、立ち上がったリンは、ミニョの膝の間に座り直して、ふたりで海を見つめている。
「アッパが、教えてくれたのですか!?」
ミニョは、リンの腰に手を廻して抱きしめると遠くを見つめながら聞いた。
「うん!!今朝一緒にお散歩してたら教えてくれたー」
リンも遠くの海を見つめてミニョの質問に答えた。
「そうですか・・・」
「こういう所だったんでしょ!?」
「ええ、こういう所でした」
テギョンがミニョにプロポーズをした場所は、国内ではあったがこことよく似た景色の美しい海だった。
「思い出すの!?」
リンは、ミニョを振り返らずに見上げた。
「ええ、思い出しますね」
ミニョは、本当に思い出した様にクスッと笑った。
「リンも一緒だったのですよ」
ミニョの言葉にリンが、きょとんとすると今度は、振り返った顔で瞳を瞬かせ首を傾げた。
「実は、三人だったのですけど・・・アッパには、言ってません」
まだきょとんとしているリンにミニョが、また笑った。
「僕もいたの!?」
「ええ、でもね、まだ本当にいないのと変わらない時でしたね」
懐かしむ様にリンに廻した腕に力が入るミニョは、とても嬉しそうに満面の笑みで笑っている。
リンは何か聞きたそうにミニョを見ているが、さあと言ったミニョに腰を抱かれて立たされた。
「アッパ達もお仕事終って帰ってきますし、今日は、オンマがお夕飯作ります!」
お買い物に行きましょうとミニョは、リンの手を取った。
「うん」
返事をしたリンは、灯台から見た文字について話を始めたが、ミニョがそれは内緒ですといった事に不満そうにテギョンも答えてくれなかった事を話し、自分も一緒だったというミニョの話にどうしてと言ってコテージに向かって行った。
「さぁ、それは・・・」
笑顔で歩くミニョとリンの旅行に来ても変わらない日常的な風景があった。


 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

ご訪問ありがとうございます(^^)/この話は、核がテギョンのプロポーズで動いております。
が、シヌに引き摺られて、少し脱線ぎみ(^^;もう少し続きますので宜しくお願いします
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました(^-^)ノ~~






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