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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ルッキング!? #14


「・・・・・ッ・・・・」
テギョンの胸に凭れ、ぼーっとしているミニョは、タクシーの後部シートで、へへっと薄ら笑いを浮かべては、テギョンの首に腕を回してピッタリくっ付いていた。
見つめられる視線そのものは、酷く甘くて潤む瞳は、テギョンの心臓を鷲掴んでいたが、運転手もいる中で、みっともない事も出来ないと表情を引き締めてミニョを見つめ、その顔を隠す様に腕を回し、自身の胸に押しつけるよう抱き込んでいた。
打ち上げ会場が、ホテルの一角だった事もあり、さしてコテージ迄の距離が無かったことが幸いしたのか、すぐに辿りついて、ミニョを車から降ろしたテギョンは、首にぶら下がるように付いてくるその腰を支えて部屋に向い、ミニョをベッドに降ろすと即座に引き返して水を持って戻って来た。
「ほら!コ・ミニョ!飲め!!」
隣に座ってグラスを差し出すとぼーっとしながらもそれを受け取ったミニョが、テギョンの腕ごとグラスを煽った。
「おーいっしー」
一気に飲み干した水におかわりとまで言った事にテギョンの眦が細められていく。
「おっ前、いい加減にしろっっ!!外で飲むなといつも言ってるだろ!!!」
テギョンのいきなりの怒声に耳を塞いだミニョは、目をパチクリ瞬くと、まるで意識を取り戻したかの様にゆっくりテギョンを見ている。
「・・・・・・すっ・・みません」
何に対して謝っているのかも良くわからない表情で謝罪したが、テギョンは、ハーっと溜息をついて額に手を当てた。
「大丈夫なのか!?」
ミニョの肩に腕を回して、その額にかかる髪を避けてやると顔を覗き込みながら、フッと笑った。
「・・・なんですか!?」
「なんで飲んだんだ!?」
意地悪そうに口角をあげるテギョンは、ミニョの赤くなっている耳に触れながら、じーっとその顔を見ている。
「・・・・・・っ」
顔を逸らそうとしたミニョだが、テギョンの手のひらに邪魔されて上手くいかなかった。
「なんで!?」
テギョンがもう一度聞いた。
「なっ、なにも!」
霧が晴れる様にスーッと視界が開けたような瞳をテギョンに向け、真っ赤になっていくミニョは、膝に置いた手を拳に握って俯いていく。
「何も無いのに俺の言いつけを破って飲んだりしなかっただろ」
ここ数年のミニョの外での飲酒について言っている。
「それは・・・その・・・機会が無かっただけで・・・あの・・・リンもいます・・・」
言い訳になっていない言葉にテギョンの口角は更にあがっていく。
「リンが居るから余計に飲まなくなったんじゃなかったか!?」
とぼけたように追い討ちをかけ、ミニョを責めていく。
「どうしてだ!?」
んっと顔を傾け、クスクス笑い出すテギョンは、赤く染まって熱を持ち始めたミニョの頬に手の甲を滑らせた。
「どうしてって・・・」
囁くように小さく零れる言葉が、ミニョの思考を止めていく。
「家族をあげますって・・・書いたよな」
テギョンは、ミニョの染まる顔を見つめて微笑んでいる。
「一人では無く、愛せるものを、愛してくれるものをあげますって、書いたよな」
テギョンが語り始めた事を理解しているミニョは、小さく頷きながら呟いた。
「・・・・・・はい」
「それが、お前の答えだったよな」
時折聞こえる波の音が、まるでこの世にふたりだけの様な錯覚を起こさせるに十分な静けさを齎し、際立たせていた。
「・・・はい・・・」
「その後、大して間も置かないで、リンの事が、発覚したよな」
ニヤッとしてミニョを見ているテギョンは、左手を唇に当てた。
「・・・は・・・い」
テギョンの言葉にハイとしか答えられないミニョは、時折テギョンを盗み見る様にチラチラ瞳を動かしながら、自分の失態についての話がおかしな方向に逸れ始めた事に戸惑っている。
「ふたりで見ただろ・・・あの灯台から・・・朝日の砂浜を」
「・・・・・・・・・」
「お前によくアレだけの物が書けたものだと感心したけどな」
次第にからかう様に話すテギョンの言葉にミニョの頬は膨れ、泳ぐ視線は、テギョンを睨んでいる。
テギョンは、薄く笑い、そんなミニョを見つめていた。
「俺からのプロポーズは、そんなに嬉しかったのか!?」
大きく目を見開いたミニョの顔は、火照ったように更に赤く染まっている。
頬に当てる両手で、口元を押さえ、息を吐き出し、目を閉じた。
テギョンの口角は、満足そうにあがっている。
ミニョの肩に手を乗せると開いた腕で反対側の肩を掴んで向きを変えさせ、コツンと額をぶつけている。
「コ・ミニョ・・・」
甘く優しく響く低音が、ミニョの名前を呼んだ。
「俺と家族になってくれてありがとう」
テギョンの言葉にミニョの閉じられた瞼がゆっくり開かれた。
「お前にコレを伝えた事は、なかったよな」
「オッパ!?」
ミニョが不思議な顔でテギョンを見ている。
「そこに居るのが当たり前で、お前と一緒に過ごしている時間が、俺に安らぎをくれるのに・・・お前に何も言ってなかったよな」
「そんなことないですよ!?」
ミニョが、テギョンの言葉を攫う。
「オッパは、いつもいつも、輝いて、わたしとリンに幸せをくれます!オッパが笑っていてくれるからわたしも幸せです!」
ミニョの頬の膨らみは、いつの間にか笑顔に変わっている。
「お前とリンが笑っていてくれるから俺が幸せなんだよ」
「そんな事ないです!!」
否定し始めたミニョにテギョンの眉が僅かに潜められ、ミニョの頭に置かれた手のひらに力を入れると自身の顔を逸らした。
「あっ!」
ミニョが不意打ちにテギョンの首元に倒れこむようにグッと引き寄せられている。
「お前とこんな事言いあっても仕方がないな!」
テギョンが、冷静に辞めにしようと言った。
「お前が飲んだ理由は想像できるしなっ!!」
テギョンの軽快な声にミニョは黙ってしまう。
「何だ!?今度はだんまりか!?」
ニヤつくテギョンは、背中に回した手のひらでミニョの首に優しく触れ、その刺激にミニョの顔が僅かに上がる。
既に傾けられているテギョンの唇に啄ばむように触れると、次第に深くなる口付けにシャツの袖を引っ張る様に力が入っていく。
「・・・・っふ」
何度も何度も交わされる口付けは、今日の思いを全てそこに閉じ込める様にテギョンからミニョに渡される。
「本気ですか!?」
離れていく熱に浮かされる様にミニョがテギョンに聞いた。
「ああ」
テギョンも短く答える。
「お前は、どう思ってる!?」
腕に寄りかかって外を見つめているミニョにテギョンが聞いた。
「それは・・・神様がお決めになる事なので何とも」
「そうだな・・・」
自嘲的に笑っているテギョンは、それでも楽しそうだ。
「でも、オッパは、欲しいのでしょう!?」
「ああ」
同じように外を見たテギョンは、短く溜息をついて、口角をあげた。
「考えても仕方がないな!お前の言う様に神様に決めて貰おう!」
「そうですね!」
ミニョもテギョンを見つめて微笑んでいた。
「それより!お前明日からOFFだぞ!何処か行きたい所はあるのか!?」
「うーん・・・そうですね」
ミニョは、唇に人差し指を当てて考え始めたが、リンと一緒にあそこに行ったとかコレをしたとか、ぶつぶつ言うものだから、テギョンの顔がだんだんと不機嫌になっていく。
ギロッといつもの様にミニョを睨むと、コ・ミニョ!とイラつく声で名前を呼び、指も一緒に動かして、きょとんとしたミニョは、呆けた顔で、テギョンに近づいた。
「お前、俺と3人でしたいことはないのかと聞いているんだ!!」
「あっ!そうでしたすみません!」
慌てて頭を下げたが、イラついているテギョンは、もう良いと言っている。
「俺は、明日はゆっくり寝かせてもらう!!」
「えっ!そんなオッパ折角のお休み、旅行なのに・・・」
ミニョが、背中を向けてしまったテギョンに縋りついて情けない声を出した。
「ふん!知るか!お前達だけで楽しんだら良いだろ!」
「そんなーオッパと砂浜歩きたいです!灯台も行きたいし!」
「勝手にしろ!」
尖った唇で子供の様に拗ねるテギョンは、腕を組んでベッドに座るとふんと横を向いた。
ミニョは何とか宥めようと必死に隣に座ってオッパ~と情けない声を出して、暫くそんな事を続けていると、廊下からオンマーという声が聞こえてきた。
くるっと振り返ったミニョとうんと首を上げたテギョンは、互いに顔を見合わせている。
「オンマー!!」
「リン!!」
走り寄ってきたリンが、ミニョに抱きついてただいまと言った。
「お帰りなさい!楽しかったですか!?」
「うん!スヨンとウォンがミナムを苛めてたー」
「オッパを!?」
「うん!ヘイおばちゃんが明日買い物行きたいって言ったらミナムがダメって言ったからー」
ミニョがいなくなってからの事を楽しく話すリンは、玄関までシヌに送ってもらった説明をした。
「シヌオッパは!?」
「もう少し楽しんでくるって!僕が眠いって言ったから送ってくれたのー」
「そうですか・・・明日お礼を言いに行きましょうね」
「うん!!」
リンは、ミニョの膝の上で欠伸をかみ殺し、つられたようにテギョンも大きな口を開けた。
「オッパも眠そうですね!お疲れでしょうから早くお休みになってください」
先ほどまでの剣呑な空気は、リンが現れたことですっかり消えていた。
「ああ」
テギョンは短く返事をするとリンを見つめて微笑んだ。
「明日は、お前とオンマと3人で出かけるからな良く寝ておけよ」
テギョンの言葉に嬉しそうに笑ったリンはやったーと両手を上げて、今度は、テギョンに抱きついた。
倒されるように横になっていくテギョンは、伸ばした腕でミニョも倒していく。
リンを真ん中に挟んでベッドに横になった三人は、それぞれに顔を見合わせて微笑みながら、夜が明けてからの事を話し、あの灯台に行きたいと言ったリンにテギョンが良いぞと言い、砂浜に作られた城の横に書かれた文字を見たいと言ったリンに何が書いてあるのかとまだ疑問の解けないミニョが聞き、話し疲れていつの間にか眠りに落ちていくのだった。





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