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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ルッキング!? #1



「海に行くか!?」
リビングへ入ってくるなりそう言ったテギョンに、ピアノの前できょとんとして振り返ったリンが、首を傾げている。
「海って何!?」
聞き返されたことに何て答えようかと考えたテギョンは、ニヤッと笑うと大きな水溜りだとリンに説明した。
「アッパ!変な事を教えないで下さい!」
寝室から戻って来たミニョが、廊下からテギョンを軽く睨んでいる。
はははと笑うテギョンは、いつもの様にミニョの額にキスをするとネクタイを緩め始めた。
「海って言うのはね、この星の大部分を占めているものよ。わたしたちが住んでる陸以外のところを海って言うの」
ミニョが真面目な顔をしてリンに教えている。
「それより、アッパ、行くってツアーですよね!?」
テギョンの前を通ってダイニングに向かいながらミニョが聞いた。
「ああ、来週からツアーに出るから、お前たちも一緒に来ないか!?」
「「行ってもいいのー(ですか)!?」」
二つの大きな声が、右と左から同時に聞こえたことで、テギョンは、思わず耳を塞いでいる。
「何だよ!!」
ちょっとだけイラッとしたようで、左右に動かした瞳でどちらにもギロッと睨みを効かせていた。
「あっ、すみません」
ミニョが、すかさず謝った。
「コンサートの間は構ってやれないが、最終日の後2日だけ休みが取れる様にしたんだ!ミナムの所も、ヘイが後から来るって言ってたぞ」
ソファに座ったテギョンは、椅子から降りてきたリンが、隣によじ登ろうとするのを暫く眺めていたが、腰を持って持ち上げている。
「本当に行っても良いのですか!?」
「ああ、来るのか!?来ないのか!?」
テギョンが仕事に付いて来ても良いと言う事は、たまにあったが、今回のツアーは国内ではなくて海外なので、そこに付いて来てもいいと言うのはリンが生まれてから初めての事だった。
「海外旅行ですね!?」
「来る気は、無いのか!?」
テギョンが、ソファに凭れて上を見ながら聞いた。
「行きたーい!!」
リンがテギョンの横で手を上げている。
「ツアーは、3日の予定でしたよね!?」
ミニョが、夕食を並べながら聞いた。
「ああ、前乗りするから一週間だな」
どうするとリンを抱き上げながらテギョンがダイニングに向かう。
「もちろん行きます!!」
ミニョが嬉しそうに答えた。
「そうか!ホテルは手配してくれるようにマ・室長に頼むから、必要なものだけ用意しとけよ!」
「判りました!」


★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


空港に着くとファンの出迎えは当然の様に凄かった。
ミニョは、唯でさえ目立つA.N.Jellと一緒に通路を歩くのは嫌だと言い張り、結局、マ室長と別出口から真っ直ぐに宿泊先に向かった。
その車中で、リンが、始めてみる海に目をキラキラと輝かせて、驚いたようにジーッとウィンドウから外を見つめている。
「オンマー・・・空みたいー!」
南国の海は、空と海との蒼の違いをその境界線で見せ付けているが、リンにとっては、見慣れた空の色らしい。
「きれー!!海ー」
遠くから見る水面に太陽が煌めき、光がキラキラと反射しているのが判る。
「すっごーい!!」
リンの感嘆が次々と零れていく。
それにクスクスと笑ったミニョは、後でもっと近くで見せてあげると言うとマ・室長を呼んだ。
「オッパが、ホテルじゃないって言ってたんですけど、何処に向かってるのですか!?」
隣で、スケジュールを携帯から確認していたマ・室長が、眼鏡をあげながら答えた。
「海辺のコテージです!今回シスター達が来るので、テギョンとミナムがどうしてもって言いはって、別荘を借りたんですよ。プライベートビーチもついてる海辺の別荘ですよ」
マ・室長が嬉しそうに答えると、ミニョは驚いて目を大きく見開いている。
「そうなのですか!?」
「ええ、皆、一緒ですけどね」
そう言ったマ・室長は、笑って合宿所を思い出すでしょと言った。
「ええ、皆と一緒は、何年ぶりですかね」
「ジェルミに気をつけないと、あいつコンサートだって事を忘れそうで」
ミニョと一緒だとジェルミが毎晩パーティーでもしそうだと言いたいらしい。
「今夜は、あいつらもOFFなので、シスターも楽しんでください!」
そんな話をしていると、車は、樹木に囲まれたアーチ状の門を潜った。
周りは、南国独特の樹が生い茂り、整備された道路の上を走っていると、花やフルーツの良い香りが辺りに漂っている。
「わっ!良い匂い」
ミニョが、開いている窓に顔を近づけていると、車が低速になって止まり、前に、もう一台止まっている車のトランク付近にシヌが立っていた。
「シヌヒョンだ!」
リンが、シヌを見つけて手を振ると、車を見定めたシヌがドアを開けてくれた。
「リン!来たね!」
「シヌヒョン!!」
リンは、シヌに腕を伸ばした。
「ミニョもどうぞ!」
シヌは、続いて降りてくるミニョに手を差し出している。
「オッパありがとうございます」
ミニョも迷う事無くその手を取ると、外に出て、うーんと伸びをした。
「綺麗ですねー」
辺りを見回して、樹木の隙間から見える海と白い砂浜を見ている。
「テギョンのリクエストだったらしいよ」
シヌが、リンを抱えながらミニョの後ろに立っている。
「えっ!?」
「星が見えて、白い砂浜がある所」
シヌが、クスッと笑いながらミニョの横から指を指して、ほらと言っている。
「あそこ灯台が見えるだろ! どこかに似ていると思わないか!?」
意味深にそう訊ねるシヌの顔を見たミニョの頬が見る見る赤くなっていく。
「はは、やっぱりそうなんだ!」
「何で・・・知っているのですか・・・」
ミニョが熱を冷ますように手をパタパタ動かしてシヌを見上げている。
「俺は知らないよ。ミナムがそうじゃないかって言ってただけ」
クスッと笑ったシヌの笑顔が嬉しいものを見つけた様に深くなっていく。
「もーオッパ!面白がってるでしょ!!」
「はは、そんな事無いよ」
リンを抱えて歩き出したシヌの後ろをミニョが拳を振るうようにしながら追いかけていく。
僅かな距離を追いかけっこをして玄関に辿りついた。
「わー素敵!」
開け放たれた玄関から、正面に見えるリビングを見渡すと、その更に奥にも海が広がっている。
「綺麗ですねー!」
真昼の太陽が海に反射して、水面の揺らめきが眩しいくらいだ。
「夕方になるともっと綺麗らしいよ! 落ちる夕日も素敵だって!」
シヌが、リンを床に下ろしながら、ミニョの後ろに立っている。
「テギョンが、ココにした意味も解るよな!」
「オッパは・・・そこまで考えてないと思いますけど・・・」
「どうかな・・・リンも増えて新しい思い出をって考えてるかも」
「シヌオッパのイメージの方がロマンチックです!!」
「ははっ、そうか」
「おい!!ミニョ!!何してるんだ!?」
テギョンが、リンを抱えて廊下の一番奥から顔を出した。
「俺たちの部屋は、あっちだ!早く来いよ!」
「オンマーはやくー」
いつの間にかテギョンの腕に収まったリンが、笑顔で手を招いている。
「すぐ、行きますっ!じゃぁ、オッパまた後で・・・」
ミニョは、そう言って真っ赤な頬を押さえながらテギョンの後を追って行った。
「忘れた恋の痛みを思い出すには、十分な景色だよ」
シヌが、広い窓に近づきながら小さく呟いた。
「なーに浸ってんのさヒョン!」
後ろから聞こえた声に、冷静に振り返る。
「ミナムか」
「新しい恋の思い出に変える景色にしたら良いんじゃないの!?」
ミナムが、意味深にシヌに聞いた。
「もう、傷は、すっかり癒えてるくせに」
ミナムが、トランクをテーブルに広げながらシヌに笑って、中からは、酒盛りでも出来そうなほどの酒とつまみを出している。
「はは、どうかな・・・海ってやっぱり感傷的だろう!思い出すよな・・・」
シヌは、自嘲的に笑っているが、ミナムは、手元に夢中だ。
「ふーん」
「それより、ミナム!スヨンとウォンも来るんだろ!?」
それ何と、テーブルに置かれた酒瓶を見て聞いている。
「ああ、ヘイが持っていけってくれた」
「何だよ、夫婦で酒盛りでもするつもりか!?」
「リンも来てるから遊び相手もいるだろ!?それにいざとなったらミニョに世話してもらえるからOKじゃん!」
皆で飲もうぜと言ったミナムは、それを冷蔵庫に容れる為に立ちあがり、クスクス笑ったシヌが、そうかと言いながら、じゃぁ俺も片付けてくると部屋に向かい互いに手を上げあって、そこを離れていった。

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絶賛蔵出しますので、暫くお付き合い下さい!訪問ありがとうございました(*^o^*)/~






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