Translate

Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可

loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
 にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ミニョとテギョンと〇〇と4────ストローク!?



事務所の前に到着した車からテギョンが降りてくると少し遠くからそれを見つけた女の子達が走ってくる。
「キャーテギョンオッパー!」
「ワー!サインして下さい」
「ワー!キャー」
黄色い声が幾つも弾み、後部座席からリンを抱き上げたテギョンは、チラッとそちらを見るが、軽く頭を下げるだけで、立ち止まりはしなかった。
警備の男性が、軽くテギョン達の横に付き、入り口までをガードする。
リンは、テギョンの腕の中からそれを眺め、ギュッと首に腕を廻していた。
入り口のドアをくぐるとほっとしたのか、リンの腕がテギョンから外れた。それを確認してテギョンが、小さく笑った。
「ふ。お前、本当に慣れないな」
テギョンがリンを連れて事務所に来るのは初めてではないが、いつも、この光景にリンは緊張するのか同じ事を繰り返していた。
「アッパが、悪い!あんなとこで止めるから!」
「ふ。ファンは大事にしないとな!」
テギョンの言い分にリンは、ぶーっと膨れている。
階段を上がって、三階へと向かった。
スタジオのドアを開くと、ガラス張りの窓の向こうに既にA.N.Jellのメンバーは揃っていてテギョン達に気付いたミナムが軽く手を振っている。
中間のドアを開けると、ジェルミの叩くドラム音が響いてきた。
テギョンが、リンを床に降ろす。
「よー、リン、来たのか!」
ミナムが声を掛ける。
「ヒョンが連れてきたの!?」
ジェルミが、練習を辞めて前に出てきた。
シヌは、クールに微笑んでいる。
「おはようございまーす」
リンが、小さな体を半分に折って挨拶をした。
ミナムとジェルミが、膝をついて座ると偉いなとリンの頭を撫でている。
「今日のメニューは、どうするんだ!?」
シヌがテギョンに聞いた。
「ああ。次のライブ用にアレンジを変えたものを幾つか用意してる!それから、アルバム用の新曲だが・・・」
テギョンが、譜面を取り出してシヌに渡した。
「少し、直したいところがある!」
「ということは・・・」
「ああ。悪いが、少しこいつを頼みたい。余計なことをしないように見張っててくれ!」
テギョンが言った。
「わかった」
「ヒョーン、ゆっくりで良いよー」
ミナムが、リンを抱き上げながら言った。
「いいよー」
リンがミナムの後を追う。
テギョンは、少しムッとして顔を歪めたが、シヌに向き直った。
「それからシヌ、悪いが、あいつにギターを教えてやってくれ!」
テギョンの言葉にシヌが驚く。
「やらせるのか!?」
「ああ。約束だからな・・・」
そう言うとテギョンは、スタジオの隅に置いてある小さなケースを取り出した。
「ほら、お前のだ!」
ミナムとリンの前に置く。
リンも驚いた顔をしている。
「アッパ!?僕の・・・」
「ああ。その代わり、オンマには内緒だぞ!ここにいる間だけだ!」
「うん!!ミナムー降りるー」
リンが嬉しそうにミナムに降ろしてくれるように頼み、ミナムは、リンを降ろしながら、テギョンの方をニヤニヤ見ている。
「ミニョに内緒ねぇ・・・」
「手首が危ないからやらせたくなかったんだろ!?」
シヌが、まだ柔らかいリンの手首を見ながらテギョンに聞いた。
「ああ、だから、子供用に緩い弦に変えて、調整はした・・・それに、アコーステイックだから、指にもそれほど負担にはならないだろうし、毎日ピアノも弾いてるからな・・・作曲をしたいんだったら、ギターも良い刺激になるだろう。今は、まだ、ストロークが出来る程度で良い」
「それは、お前の経験か!?」
シヌが、微笑んで聞いた。
「さぁ、どうだろうな!?俺は、コードを覚えるのも遊びの一環だったが・・・こいつも、そうかも知れないし・・・ただ、ピアノの方は、それなりにアレンジされてるものが聴こえる時がある。時々、俺が驚く程度にはな・・・やりたいというならやらせてみるさ」
リンが黒いケースからギターを取り出して、目を輝かせている。
「お前としては、どっちに行って欲しいんだ!?」
シヌもそれを見ながら、テギョンに聞いた。
「そんなことは考えたことがないな。選択するのはこいつだし、可能性を見つけてやるだけだろ!?
俺は、クラッシクを諦めたけど、この世界でよかったと思ってるし何より、お前達と一緒に出来てることを良いと思っているしな・・・」
テギョンが、シヌを正面から見つめた。
そうだろと口角を上げ、表情だけで、確認する。
シヌも頷くとクスっと笑った。
「親らしいことを言うようになったんだな。ファン・テギョン」
その時、グスングスンと鼻をすするような声が聞こえてきた。
声のする方を振り返った、テギョンとシヌは、共に目を細めている。
「なんだ!?」
「大丈夫か!?ジェルミ!?」
ハンカチを目元に当てて、鼻をすすりながらジェルミが泣いていた。
「ジェルミー泣いてるー!」
リンが、指を指して見上げている。
「グスッ、ウッ・・・うっ、ヒョ、ヒョンが、そんな事、言うなんて・・・」
テギョンが、唇を尖らせ不機嫌そうに腕を組むとジェルミを睨む。
「なんだよ!」
「俺達と一緒で良かったなんて・・・うっ、嬉しくて・・・」
「はぁー、バカか!?お前・・・」
テギョンが呆れながら言った」
「ふふ。ジェルミの気持ちは、俺も解るよ」
ミナムが続ける。
「ヒョンは、リンが生まれてから更に変わったよね。オトコの責任って言うの!?ミニョにも勿論あったけどリンが、生まれてからそれが更に強くなったよね。A.NJellが、未だにトップに居られるのって、その辺が大きいんじゃない!?」
ニヤッとしたミナムが、テギョンを見上げている。
テギョンは、2.3回左右に首を振ると、溜息をつきミナムを睨みながら言った。
「そう思うんだったら、お前たちも、もう少し精進しろよ!お前は、歌うのが仕事だけど、キーボードも、もう少し上達しろ!ジェルミ、出だしのタイミングがずれるときがある!シヌ!お前もたまにコードを外してるだろ!?」
ぐるっと一通り見回して言いたい事を言ったテギョンは、じゃぁなと別スタジオへと向かって行った。
残されたメンバー達は、呆けてその場で固まっていた。
「やぶへびだった!」
ミナムが、立ち上がり、後ろのポケットに手を突っ込みながら言った。
「AN.Jellに関しては、ダメだよー」
「地獄耳だからな」
「地獄耳ってなーに!?」
リンが、ギターを抱きかかえながらミナムを見上げた。
「リンの音が、とっても良く聞こえるってことだよ。例えば、ドのシャープ、たったこれだけでも違いが解る!」
「リンもわかるよー」
嬉しそうにギターの弦を弾いている。
「そうだった。お前はファン・リンだもんな」
ミナムが、リンの頭に手を置いた。
「うん!」
「じゃぁ、テギョンが戻ってくるまで、個別練習だな・・・リンは、こっちにおいで・・・」
シヌが、リンを手招きしてソファに座らせた。
自分のギターを背中に廻して膝をつくと持ち方から教え始める。
ミナムとジェルミもそれぞれに自分のパートに戻り、練習を再開した。
「そういえばさ、今日、ミニョは、来ないの!?」
ジェルミが、ミナムに聞く。
ミナムも横を向いて首を傾げた。
「ヒョン、何も言ってなかったよね」
「どうなんだリン!?」
ミナムがリンに聞いた。
「オンマは、後で来るよー!お寿司を食べるんだ!」
「寿司ー!?」
「アッパがご褒美くれるって!」
「それは・・・」
ミナムとジェルミが顔を見合わせる。
「もちろん!」
「「俺たちも行くでしょ!」」
テギョンの家族団らんに割り込むことは、決定事項のようだった。





にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村