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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ミニョとテギョンと〇〇と3────カースタント!?



リンを車の後部座席に座らせたテギョンは、シ-トベルトを閉めてやると、運転席に乗り込んで、バックミラーを二度三度と確認した。
鏡に映るリンが、もぞもぞ動いてじっとしていない。
「お前、何やってるんだ!?」
後ろを振り返ってリンの動きを確認した。
「アッパは、ギュンってやるからベルトは、きつめにってオンマが言ってた!」
リンが、シートベルトを確認しているのだと解ったテギョンは、同時にミニョが、いつも言い聞かせていることが、リンの口からポロッと零れたことに少し不機嫌になっていた。
「オンマがそう言ったのか!?」
「うん!」
悪意のないリンは、にこにこした笑顔で、テギョンに答え、イラッとしたテギョンは、時々アウトバーンで、急発進をさせることを思い、それのことを言っているのだと理解していた。
ミニョやリンを乗せているときは、運転には注意を払っている為、仕掛けたことはなかった筈だと首を傾げるが、いつやったのか全く思いあたらなかった。
「チッ!ミニョの奴・・・どこからそんなことを・・・」
前に向き直り小さく口の中でボソッと呟いたテギョンは、ムスッとしてエンジンをかけた。
「アッパ!音楽聴きたい!」
スタジオまでの小一時間、ドライブがてらに車は、静かな住宅街を抜けていく。
「ああ。アレか!?」
「うん。アレ!!」
二人にしか解らない謎の暗号。
「オンマには、内緒だからな!」
「うん。内緒ぉ」
リンが唇に人差し指を当てて、シーッと言っている。
テギョンが、カーオーディオのスイッチを入れボリュームを上げた。
車内に流れ始めるA.N.Jellの曲。
最近発売になったその唄は、ミナムを中心とした声で収録をされている。
しかし、流れてきたのは、ピアノ伴奏に乗せた声。
「アッパ、やっぱりこっちが良いー」
リンがリズムを取りながら、テギョンに言う。
それは、テギョンのピアノソロにミニョが、歌っている音源だった。
この曲に限らず、ミナムが中心となって歌う曲は、作詞作曲を完成させるとミニョに一曲歌わせ、音源を録音していた。
デモテープ。
自分の声で作ったものも勿論あるのだが、ミニョに歌わせたそれらを繋ぎ合わせてこうして車で聞いている。
ミニョには、内緒。
完成したものをミナムに近い声で聞きたいだけだとこじつけていつもフルコーラスで歌わせていた。
過去に、ミニョの音源で作った『言葉もなく』は、結局ミナムの音源に差し替える事で、ミニョの痕跡は何処にもない。
あれから、数年が経過しているが、テギョンにとって、ミナムの始まりはミニョであり、あの声を聞いた時に感じた思いを捨て切れてないのも事実だった。
「オンマ、じょうずー」
リンが、手を叩いて喜んでいる。
「ああ。お前も好きか!?」
テギョンがリンに聞く。
「うん。オンマの声の方が良い。ミナムの声も好きだけどー」
リンが相変わらず体を揺すっている。
「アッパ、オンマは、皆と歌わないの!?」
リンが突然テギョンに聞いた。
「うん!? ああ、歌わないな・・・」
テギョンが、ハンドルを切られた車が右に曲がっていく。
「えんじぇると一緒に歌ってるのが凄くよかったんだってー」
リンの言葉に怪訝な顔をしたテギョンが、チラッと後ろに視線を投げた。
ミニョが、少しの間だけ芸能活動をしていたことは、リンも知っているが、子供が出来ると同時にそれらを辞めたと教えており、まして、A.N.Jellと一緒にステージに立ったことがあるなど一切、教えてはいなかった。
「誰に聞いた!?」
「知らないおじさーん!」
リンは、にこにこと口にした。
テギョンは、妙な予感を抱えてリンに聞いた。
「知らないおじさんと、何処で会ったんだ!?」
「こうえーん」
「公園で、知らないおじさんが、オンマに言ったのか!?」
「うん。オンマ、サインしてたー」
テギョンの顔色が変かしている。
「サインだけか!?」
「お手々握ってぶんぶんしてたー」
握手をして、且つギュッと握られたということらしい。
「その、おじさんが言ったのか!?」
「うん。歌わないんですかって言ってたよー」
「オンマは、何て言ってた!?」
「うーん・・・わかんないっ!」
リンは、上を向いて考えるような仕種をしたが、明るい声で、テギョンに言った。
テギョンは、ハンドルを握りながら、バックミラー越しに映るリンの表情を確認しながら話を聞いていたので、それが、本当かどうか思案していた。
リンは、小さいながらに頭の良い子供だ。
子供らしくどうでも良い話が殆どだが、時々テギョン達をドキリとさせる故意な話もする。
逆を返せば、大人にとって都合が悪いのだと判断した話は一切しない。
会話の中で、そういったことを鋭く判断していた。
今も、テギョンの不機嫌なオーラを感じ取ったのだろう。
このまま話せば、ミニョが何らかの犠牲になると判断したのかも知れない。
「別にオンマを虐めやしないから話せ!」
テギョンもよく解っているので、リンに先を促した。
「ホント!?」
リンが、おずおずとテギョンに聞いた。
「ああ。約束する」
「わかったー。あのね・・・えんじぇるとは歌わないって言った」
「ふ、そうか」
テギョンは、どこかほっとしていた。
リンは、当てが外れたことに首を傾げている。
「アッパ。怒らないの!?」
「何故だ!?」
「だって、オンマ、えんじぇると歌わないって言ったんだよ・・・」
「オンマは、表に出ないってだけだ!俺達と歌うのが嫌なわけじゃない」
リンは更に首を傾げている。
「お前は、こういう音源を取れなくなる事を心配したんだろ!?」
テギョンが車内に指を指す。
「うん」
リンが口を尖らせて言った。
「心配しなくてもオンマは、アッパの曲で歌ってくれるから大丈夫だ!」
「本当!?」
「ああ! ふ、それより良いことを教えてくれたなリン。何かリクエストはあるのか!?」
テギョンが、口角をあげて楽しそうに笑った後、少しだけ舌打ちして小さく呟いた。
「公園で、ナンパされたなんて聞いてないからな・・・」
「やったー! じゃぁね、ギュンってやってー」
「なっ・・・!!」
テギョンがぎょっとする。
「お前・・・オンマに気をつけろって言われたんじゃないのか!?」
散々ミニョの話をしたリンの狙いが判ったテギョンは、呆れたように口にした。
「ダメなのー!?」
「ふ。安い買い物だな。その代わり!一度だけだぞ!」
そう言ったテギョンは、少しだけアクセルを踏み込んで、リンの為に急発進をさせたのだった。






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