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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ミニョとテギョンと〇〇と1────彼の事情!?

年齢不詳のやんちゃ坊主(笑)初登場!
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「ファン・テギョンssi!あれをください!」
上を見上げたミニョは、指を差しながらテギョンの袖を引っ張った。
ライブハウスの天井に星の形をした風船が幾つも浮かび、上目遣いにそれを見上げて忙(せわ)しなく瞳を動かしたテギョンは、視線を落とし、限りなく左に寄せた目でミニョを睨みつけていた。
「お前、アレを俺に取れと言っているのか!?」
静かだが、低く怒りを含んだ声が辺りに漂った。
しかし、ミニョも腕を組むと膨らませた頬で、テギョンを睨み返している。
「出来ない約束をされるからこうなるのではないですか!」
「なんだと!!」
「とにかく!あれを早く取ってください!」
天井を指差すミニョは、ジャンプをしながら催促した。
「別にあれじゃなくても同じものを下されば良いです!」
不満そうだが、溜息交じりの諦めも混ぜたミニョが言った。
そんなミニョの態度にテギョンも不満交じりの不機嫌顔で唇を尖らせ、どちらも折れる気が無く、睨みあったままその場に立ち尽くしていた。
そこへ、ミナムとジェルミが、客席にいるふたりを見下ろしてステージから声を掛けてきた。
「何してるのさっ、ふたりともっ!」
テギョンとミニョが、同時にそちらを向いた。
「う、わっ、こわっ!」
ふたりの顔に怯んだジェルミが、ミナムの影に隠れ窺いながら聞いた。
「なっ、な、何かあったの!?」
ミニョがテギョンを睨みつけ、チラッと横目で見るとテギョンもチラッと見て舌打ちをした。
「何だ!?喧嘩なんて珍しい」
座り込む様に屈んだミナムが、ミニョに聞いた。
「どうしたんだ!?」
上を指差したミニョは、ミナムに答えている。
「あれです!あの風船!ファン・テギョンssiが、変な約束をするから困っているのです」
「おい!!」
「本当の事でしょう!!!」
ミニョは、かなりご立腹だ。
テギョンに対してこうも反論するのは、珍しく、それを見ていたミナムは、何かを悟った様に上を見て何度か頷くと声を出して笑い始めた。
「なぁ、もしかして、あの真ん中の・・・天使を書いたやつ!?」
ミニョがミナムに頷いた。
「ははぁん。確かにアレは、ヒョンじゃ無理だよな」
「どういうこと!?」
ジェルミも上を見あげながらミナムの背中を突いた。
「あれが欲しいのは、リンだろう!?」
天井を見ていたミナムが、ミニョを見た。
「そうです。アレを持っていかないと泣き止んでくれそうも無くて・・・」
困り顔のミニョは、テギョンに向き直ってまた睨みつけた。
「だいたい、アッパがいけないのです!リハーサルを大人しく聞いていればとか言って、出来ない約束をしないでください!!!」
「出来ない事じゃないだろう!終われば幾らでもあんなもの!」
「今、欲しいって泣いているのです!終わればなんて通用しません!だいたい、アレ、オッパが書いたのでしょう」
ミニョは、ミナムを見ると笑った顔が頷いた。
「ああ、俺が書いたけど・・・でも、ふたりとも何でアレが欲しいかリンに聞いたのか!?」
「えっ!?」
「理由なんてあるのか!?」
テギョンとミニョは、顔を見合わせてミナムを見た。
「聞いてないんだな」
頷くふたりにミナムが、ニヤリと笑った。
「それを聞いてからにしろよ」
ステージの端を見たミナムは、暗幕の垂れ下がっている辺りを見た。
「リン!そこにいるだろう!こっちに来いっ!」
ミナムがそう言うと暗幕の影から小さな手が伸びてきて、顔を覗かせた男の子が、唇を尖らせ、ヨタヨタ靴音を響かせながらステージの上を歩いて来た。
ミナムの横に立ち、その脇に隠れる様に下にいるテギョンとミニョを見下ろしている。
「リン!!泣いていたのではないのですか!?」
泣き顔では無い事にミニョが驚いている。
「ふん。どうせまた嘘泣きだったんだろう!お前は、騙されやすいんだよ!」
テギョンのきつい声が、ミニョの頭に落ちた。
「うっ、そんなこと言ったって・・・」
申し訳なさそうに小さくなるミニョは、恥ずかしそうにテギョンを見上げた。
「そうだよっ!アッパ!僕はちゃんと泣いたんだ!オンマを虐めるな!」
ステージに立つリンは、テギョンを見下ろして指を向けている。
「ほぉ、お前、アッパに対して良い度胸だな!」
テギョンもリンを睨みつけている。
子供相手に容赦の無い視線は、慌てたリンをミナムの影に隠れさせた。
「まぁ、まぁ、ヒョン、そう怒らないで!それより、リン、お前、アレが欲しい訳じゃないだろう!?」
リンを抱き上げたミナムが天井を見て言った。
上を見上げるリンもミナムの首に腕を巻きつけて頷いている。
「うん。別にいらなーい」
「「なっ!?」」
テギョンとミニョの声がまた重なってふたりは、顔を見合わせた。
「ど、どういうことなの!?リン!?」
ミニョは少し怒っている。
「大人しくしていれば、リハーサルに来ても良いってヒョンに言われたんだろう!?」
「うん」
「ミニョに大人しくしていれば、ヒョンに好きな物を貰えるからって言われたんだよな!?」
「うん」
「お前の欲しい物って、ここには無いよな」
「うん」
ミナムとリンの解りあった会話をテギョンとミニョは、首を傾げて聞いている。
「だから、お前、とりあえず、アレが欲しいってミニョに泣いて見せたんだよな!?」
「うん!」
にこにこ笑ったリンは、嬉しそうに返事をした。
「どういうことですか!?」
「どういうことだ!!」
テギョンとミニョは、口を揃えてまだ、解らないとミナムを見ている。
「今日って何の日か覚えてる!?」
唐突なミナムの質問に見回されるテギョンもミニョもジェルミもきょとんとした。
「何って!?何かあったか!?」
腕を組んだテギョンは、ミニョに聞いた。
「いえ、特に思い当たりませんが・・・」
「ジェルミは!?」
「何かあったっけ!?」
ミナムに聞かれたジェルミも思い当たらないと腕を組んで考え込んでいる。
「皆、忘れっぽいなぁ」
呆れたと周りを見たミナムは、リンを抱いたまま手を拡げた。
「今日は、俺が、初めてデビューした日!!」
「「「はぁー!?」」」
3人の声が重なり、首が傾いた。
「ミニョと入れ替わって、初めてライブデビューした日なんだよっ!!!」
「それって・・・」
手を叩いたジェルミが、テギョン、ミニョ、ミナムと順番に見た。
「ヒョンが、ミニョに告白した日だ!」
「えっ!?」
赤くなって頬を抑えたミニョが、テギョンを見た。
「そう!星と天使がくっついた日だ!なぁー、リン」
「うん!」
リンが、嬉しそうにミナムを抱きしめ笑った。
「どういうことなんだ!」
唇を尖らせたテギョンは、まだミナムを睨んでいる。
「あは、昨日ね、俺とシヌヒョンの会話を聞いてたんだよ。楽屋で遊んでたから。今日は、記念日だけど、ヒョンは、ステージの準備で、家にも帰れてなくて、ミニョは、リンを連れてきたけど忙しく動き回ってるヒョンとじゃふたりきりにはなれないから可哀想だなって、話してたのさ」
悪戯な顔のミナムは、クスクス笑いながらふたりを見ていた。
「だから、あの風船が欲しいって泣けば、ふたりは、嫌でもリンの為に頑張るだろう。記念日だし、ふたりで何かして欲しいって考えたんだろう!?そうだよなー、リン!?」
ミナムが、リンの頭を撫でながら顔を覗き込んだ。
「うん。だって、オンマとアッパの記念日でしょう。僕がこの世に生まれたきっかけの日だもん。オンマいつも言ってくれるもん。生まれてきてくれてありがとうって!記念日は大事な日よって!」
嬉しそうにミナムに答えたリンにテギョンもミニョも真顔で顔を見合わせた。
「とにかく、ふたりに記念日を祝って貰いたいって、ただ、それだけなんだよ。星と天使って教えたの俺だし、ちょっと責任は感じる・・・喧嘩するのは、予想外だったんだろうけど、子供の考えだからさ」
リンを下に降ろしたミナムは、テギョンに謝った。
「まったく、人騒がせだな!別に俺は忘れていた訳じゃない!俺とミニョの事だから、お前達には関係ないし・・・何よりもな!邪魔はされたくないんだ!」
不機嫌に口を尖らせたテギョンは、ミニョを抱き寄せた。
「ふん、このライブが終わったら、ふたりで過ごす。それより・・・泣いてた事情は解ったが、あいつが欲しい物って、別にあるのか!?」
ステージを走り去って楽屋の方へ向かったリンを見ながらテギョンがミニョに聞いた。
「ああ、えっと、それは・・・」
ミニョが言い難そうに口籠った時、暗幕を避けながらシヌがギターを持ってステージに現れた。
その足元では、リンが、ケースにくっつきトコトコ歩いている。
「皆、ここにいたのか!?休憩は、終わりだろう!?」
リンの手と視線の先を見たテギョンは、ハッとしてミニョを見た。
「おいっ!まさか!?」
「ええ、多分、そうです」
ミニョが溜息を吐いた。
「おいっ!ギターは、まだ駄目だ!お前は、ピアノで十分だ!」
「そんな事無い!アッパの言うとおり、僕、大人しくしてた!何でもくれるって言ったじゃないか!」
シヌのギターケースを掴んだまま不満そうなリンは、テギョンを睨みつけている。
「ふざけるな!お前が考えている以上にギターって楽器は、危ないんだ!」
「シヌヒョンが、教えてくれるから大丈夫だもん!僕、ヒョンのいう事聞くもん!」
小さなリンと大人なテギョンが、鋭く睨みあっていて、隣を見るミニョは、溜息を吐いた。
ステージの上では、A.N.Jellが、面白そうに笑って眺めている。
「もー、アッパ!それ位にしてください!リンも!アッパの言う事聞けないなら、ピアノも取り上げます!」
剥れたミニョが、テギョンとリンを窘めた。
「「それはダメ(だ)!」」
ふたつの声が重なって、リンが、トコトコステージの一番前まで走ってきた。
「オンマー、良い子にするから、それは、嫌ー」
下に向かって伸ばされた腕を上を向いたミニョが、抱きあげた。
「取り上げられたく無かったら、ふたりとも良い子にしていただかないと・・・」
「僕、するもん!アッパは!?」
リンを抱くミニョを横目にテギョンもリンを見ている。
「ふん。お前の為ではないからな!」
ミニョの肩を引き寄せたテギョンは、耳元に唇を寄せた。
「やっぱり、お前が最強だよな」
小さく囁いて、ステージに向かった。
「さぁ、A.N.Jell始動させるぞ!休憩は、終わりだ!」








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